ブックマーク / azanaerunawano5to4.hatenablog.com (3)

  • 語り手は「信頼」できるか否か - あざなえるなわのごとし

    www.saiusaruzzz.com 「信頼できない語り手」について少し。 簡単なものですが。 ミステリや文芸の世界において神の視点ではなく主観的な(作中人物の)目を通す作品というのは何かしらのバイアスがかかる。 そもそも「語り手」は、作外の作者が語り手(大)であることもあれば作中の人物が語り手(小)でもある。 ただ読者は、どのような語り手(大小)であっても物語として記述された情報をひとまず信用して、その主観を受け入れ物語を読み解くしかない。 今まさに語っている最中の語り手が信頼できるか否かを判定する方法がないはずだが。「この語り手は最初から最後まで嘘をつかなかったので信頼できる語り手とする」、という結果論があるのみでしょう? つまり「信頼すべきだった語り手」はいても、いま・ここで「信頼できる」という語り手はいない。— アザラシは隠しキャラ (@azarashidayou) 2012年4

    語り手は「信頼」できるか否か - あざなえるなわのごとし
  • 生みの親か育ての親か 映画「最愛の子」 - あざなえるなわのごとし

    映画『最愛の子』予告編 中国・深センの街なかで、ある日突然姿を消した3歳の息子ポンポン。両親は必死で息子を捜すが、その消息はつかめない。罪の意識と後悔に苛まれながら、かすかな希望を胸に捜し続けて3年後、両親は遠く離れた農村に暮らす息子を見つけ出す。だが、6歳になった彼は実の親を覚えておらず、“最愛の母”との別れを嘆き悲しむのだった。そして、育ての親である誘拐犯のもまた、子を奪われた母として、我が子を捜しに深センへと向かう。再びその胸に抱きしめることを願って―。(C)2014 We Pictures Ltd. 親と子 この映画が巧妙なのは、タイトル「最愛の子」の通り、全編親が子を探す物語でありながら前半と後半で風景を180度変えてしまうところにある。 まず前半Aパート。 こちらでは、3歳の息子ポンポンが誘拐され、両親が子供を必死で探す姿が描かれる。 父親は、目撃情報に懸賞金をかけて探そうと

    生みの親か育ての親か 映画「最愛の子」 - あざなえるなわのごとし
  • 果たして多くの人が「ラ・ラ・ランド」を貶しているのか? - あざなえるなわのごとし

    もう「ラ・ラ・ランド」は飽き飽きでしょうが、ひとつ気になったので最後に。 なんだかここ数日、「ラ・ラ・ランドを批判する人が多すぎる」とか「ラ・ラ・ランドを絶賛する人が多すぎる」と真逆のことが書かれているのを見て、どっちが多いのかよく分からなくなった。 そもそもこの映画は批判されているのか、絶賛されているのか。 どちらがマイノリティ(少数派)でどちらがマジョリティ(多数派)なのか。 軽く調べてみた。 【スポンサーリンク】 アメリカでの評価 まずアカデミーへのノミニー数が14。 これは、既に充分な、評価がされている。 受賞結果を見ても、主演女優賞、監督賞、撮影賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞。 6冠ですからこれも評価として高い。 ただ脚賞や、作品賞は、獲れなかった。 少なくとも賛否あろうが、既に映画の名誉は確保されている。 主に英語圏の、映画好きが評価を投稿するIMDB(インターネットムービーデー

    果たして多くの人が「ラ・ラ・ランド」を貶しているのか? - あざなえるなわのごとし
  • 1