昨今、英語教育の必要性が声高に叫ばれているが、筆者はどちらかというと日本人はまずキチンと日本語を勉強するべきだと認識している。幼少時という人格形成に強く影響する時期に、他の言語を習得する事に労力を費やすメリットが基本的には少ないと思うのがその理由だ。 言語はかなり思考と強固に結びついている。例えば神という単語一つとっても、日本語と英語では随分とニュアンスが異なる。英語圏だと神はかなりの確率でThe God(日本語のニュアンスだと唯一神)を意味する事が多いけど、日本語の神からはそういう認識は非常に湧きにくい。私たちにはやっぱり八百万の神々の方が”しっくりくる”。 私達日本人がなんだかんだで均質的な思考回路を持つことができるのは、日本語という同一のツールを用いて思考を行っているからである。そしてこれは日本語での会話を通じてより強固にフィードバックをうけながら強化されていく。この習得過程は幼少期