環境省は5日、ハンターが納める狩猟税の廃止を、来年度の税制改正で求める方針を明らかにした。シカなど野生鳥獣による農作物被害が増える一方でハンターは減少しており、税負担をなくして鳥獣捕獲の担い手であるハンターを増やしたいという。5日の自民党環境部会で了承された。今後、党内の税制調査会などで議論される見通し。 狩猟税は、ハンターが猟をする都道府県に猟期ごとに納める。税額は猟の種類などによって5500~1万6500円。2012年度の税収は全国で約17億円だった。 農林水産省によると、イノシシなど野生鳥獣による全国の農作物被害は、12年度で約230億円に上っているという。