福島第1原発の地元から、さいたまスーパーアリーナ(さいたま市中央区)に、町民約1200人が町機能ごと集団避難している福島県双葉町は23日、アリーナ内で臨時の町議会全員協議会を開き、埼玉県加須(かぞ)市にある旧県立騎西(きさい)高校(08年春閉校)に町ごと移転することを決めた。月末までに、数回にわたり避難町民を移住させる。 22日に同校を視察した井戸川克隆町長が、避難している議員を集め、他の場所に避難している議員にも連絡を取り、全11議員の了解を得た。別の場所に避難している残り8割の町民についても結集を呼びかけていく。 埼玉県と加須市はこれを受け、町機能を受け入れられるよう校舎内に仕切りを作るなど作業を近く開始。居住部分には畳を敷くなど受け入れ態勢を急ぐ。小中学生の新学期は、周辺の学校に転入できないか、検討していく。 井戸川町長は「住民の団結力、結束は大事。隣組や字(あざ)の単位で移転させた