アベノミクスが成功した証拠の一つとされているのが雇用者報酬の増加です。 過去最大の1997年には及ばないものの、リーマンショック前のピーク越えは達成しています。 そこで、雇用者報酬増加の原動力となっている産業が何かを内閣府「国民経済計算」で確認します。最新データの2015年を、過去の二つのピークの1997年・2008年と比較します。 製造業と建設業が減少し、保健衛生・社会事業が増加しています。アベノミクスのメインエンジンは高齢化に伴う介護需要のようです。 それに対応する労働力が女と高齢者(定年退職→再雇用)です。 安倍総理大臣は4年前にロンドンで、「第三の矢」の成長戦略について次のように述べてました。 それから、高齢化がもたらすイノベーションがあるでしょう。高齢化に関して世界の先頭を行く日本は、成熟した社会にふさわしいサービスや、産業、技術を生み出すのに、誰より恵まれた位置にいるからです。
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