華やかな演出で歓迎ムードを盛り上げたり、保護者向けのガイダンスを充実させたり――。学生の意欲を高め、「面倒見の良さ」をアピールする傾向が強まっている。 意欲高める 今春の私立大学一般入試志願者数で、初の日本一となった、大阪府東大阪市の近畿大。5日の入学式は、近大OBのミュージシャン、つんく♂さん(45)が初めて演出を手掛けた。 会場内はレーザー光線で照らされ、オーディションで選ばれた女子学生グループ「KINDAI GIRLS」が歌と踊りを披露。コンサート会場のような雰囲気の中、約7000人の新入生はケミカルライトを手に盛り上がった。 式典のクライマックスは、近大の学部別、入試制度別志願倍率の発表だ。司会者が「厳しい入試をくぐり抜けてつかんだ喜びをかみしめて」と呼びかけ、ランキングがスクリーンに投影されると歓声が上がった。 イベント色の濃い入学式は、若手職員らが中心になって企画し2004年度