先日の「ハーレクインにする」の末尾に、 「ラノベにする」 というのもありなのでは、と何気なく書いたわけですが、後であらためて考えてみたところ、ありどころか大いに推奨!のような気がしてきました。 ラノベにする、といっても、もちろん、内容はそのままですよ。話をつくりかえて、たとえばラスコーリニコフに殺された老婆ふたりがゾンビとなってよみがえったりすることには、なりません。あくまで、見た目だけ、の話です。 しかし、見た目だからって、バカにはできません。「人は見た目が9割」といいます。本だって見た目が、たぶん8割くらい。ちょっと難しそうな文学作品でも、人気の漫画家が表紙イラストを描いたりするとジャンジャカ売れることがある、というのは集英社文庫の「人間失格」が証明したとおりです。 ただ、「人間失格」や、あるいは昨年の「こころ」や「地獄変」、「伊豆の踊子」などは、表紙のイラストを差し替えただけでした。