「マッチ箱の脳」という森川くんが書いた本は、 その世界で、かなりの評判を呼んでいます。 まだ、売り出されてまもないこの本を、 森川君、WEB用に再編集して、 「ほぼ日」に連載してくれることになりました。 なんとふとっぱらで、骨惜しみしない男なのでしょう?! ◆気前がいいだけじゃ生きられない。 ただのケチでは生きている資格がない。 謹んで、感謝の意をこめて、上記のことばを 森川くんにささげさせていただきます。
無残に引き千切られた肉片の数々が すごい量の血と共に、線路の至る所に散らばっていた。 丸見えにも程がある・・・そのくらい丸見えだった。 死体。初めて見る、死体。 人は電車に跳ねられたら、こうなってしまうのか。 バラバラになった礫死体を、俺は舐め回す様に観察した。 よく見ると、バラバラになった肉片の中に、顔の一部らしきものを発見した。 白髪交じりの頭から察するに、どうやら飛び込んだのは、初老の男性の様だ。 顔だけじゃなく、足や手など、原型をとどめたパーツが目に入る。 ふと自分の足元を見ると、なんとこんな所にまで男性の肉片が・・・。 危うく踏む所だった。 不思議だったのが、恐怖心や気持ちが悪いという感情が一切起きなかった事だ。 自分でも驚くくらい冷静に、事の顛末を見届けていた。
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