ブックマーク / blog.livedoor.jp/xcrex (15)

  • 癌は最初期の多細胞生物から存在していたことが確認される:科学ニュースの森

    2014年06月26日 癌は最初期の多細胞生物から存在していたことが確認される 背景: 現在、様々な疾患が克服され特に先進国では寿命が著しく延びている。しかしそれと同時に、癌による犠牲者は増え続けているが、根的な解決策は一向に見えてはこない。 要約: 癌には多くの人々が苦しめられているため、世界中で様々な研究が行われている。アメリカだけでも2012年までに500兆円以上の研究費が注ぎ込まれ、予防・検査・治療法の研究・開発に利用されている。しかし癌による死亡者数は増え続けており、ドイツでは4人に1人が何らかの癌によって亡くなり、現在でもその傾向は高まっている。癌を克服するには、治療法などの開発だけではなく、発生のメカニズムなど基礎的な理解も深める必要がある。 この度、ドイツはキール大学のBosch博士率いる研究チームによって、癌の起源ははるか昔へとさかのぼり、原始的な多細胞生物が現れた頃に

    癌は最初期の多細胞生物から存在していたことが確認される:科学ニュースの森
  • 哺乳類の性決定遺伝子は1億8000万年前に現れたことが判明:科学ニュースの森

    2014年04月25日 哺乳類の性決定遺伝子は1億8000万年前に現れたことが判明 背景: 現生する動植物の多くは有性生殖によって数を増やしていく。そうすることで、種の多様性が大きく増加し進化も促進されていく。哺乳類はXY染色体によって性が決定されるが、それらはどのように出現し進化していったのだろうか。 要約: 哺乳類の生物は性染色体によって決まる。女性は2つのX染色体をペアで持ち、男性はY染色体とX染色体を1つずつ持つことで男性として生まれる。そのため、Y染色体こそが男性と女性を分ける鍵になっている。 しかしこれは初めからそうだったわけではない。はるか昔、X染色体とY染色体は同一であったが、いつからかX染色体からY染色体が分化していった。その後Y染色体は縮んでいき、今ではX染色体が1000以上の遺伝子を持っているのに比べて、Y染色体には約20の遺伝子しかない。 ではY染色体はいつごろ生ま

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  • 小記事:14世紀のウイルスから抗生物質耐性遺伝子を発見:科学ニュースの森

  • サイエンス誌が選ぶ2013年の10大ニュースその8‐睡眠の役割‐脳の掃除:科学ニュースの森

  • 乳幼児の脳成長‐貧困による悪影響:科学ニュースの森

    2013年12月17日 乳幼児の脳成長‐貧困による悪影響 背景: ヒトの脳は産まれて数年でとても大きく成長する。様々な要因が成長速度を増減させていると考えられ、このころの脳の成長は一生をも左右するとも考えられている。そのため産まれた環境はその後の人生にとても大きな影響を与えることになる。 要約: 現代社会では貧困層に生まれると、様々な要因によってそこから抜け出すことは難しい。しかしその要因を明確にし理解することで、貧困層に生まれた子供たちにも裕福層に生まれた子供たちと、同様のチャンスを与えられることが可能となり得る。 この度ウィスコンシン大学マディソン校のBarbara Wolfe博士らによって、貧困層に生まれた子供は乳幼児期における脳の成長が遅れ、中枢神経系の神経細胞の集まる灰白質の体積が低いことが分かった。この調査では、既知の要因の多くを排除して行われた。例えば、妊娠中の喫煙や飲酒、出

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  • 小記事:クロイツフェルト・ヤコブ病‐ヒト間での血液感染:科学ニュースの森

    2013年12月16日 小記事:クロイツフェルト・ヤコブ病‐ヒト間での血液感染 クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)は、神経細胞に異常プリオンタンパク質が蓄積することで細胞を死滅させてしまう神経変性疾患の1つであり、遺伝子異常による遺伝性や原因不明な散発性のほかに、異常プリオンを持った動物を摂することで感染する変異型がある。異常プリオンはヒト以外の様々な動物にも害となり、牛の場合は牛海綿状脳症(BSE、狂牛病)としてプリオン病を発症する。 プリオン病の感染拡大には感染牛由来の肉骨粉や成長ホルモンの利用が最も大きな原因となったと考えられているが、動物では血液感染や飛沫感染が起こることも示されている。この度、フランス国立農学研究所(INRA)やフランス国立獣医学校(ENVT)が中心となった国際研究チームによって、CJDはヒト間で血液感染することが分かった。 この研究では、CJD感染者からの輸

    小記事:クロイツフェルト・ヤコブ病‐ヒト間での血液感染:科学ニュースの森
  • 植物はなぜ長寿なのか:科学ニュースの森

    2013年10月26日 植物はなぜ長寿なのか 背景: 植物は自身が動くことはできず行動は制限されているが、動物に比べてとても長い寿命を持つ。時には何千年もの間生きる植物は、どのように生命を維持しているのだろうか。 要約: 幹細胞は新たな細胞の生成に必要不可欠であり植物の成長にも利用されているが、その詳細なメカニズムには多くの謎が残されている。この度、ベルギーはフランドルバイオテクノロジー研究所(VIB)とゲント大学の研究チームによって、植物の幹細胞の複雑な調節機能の一端が解明された。 植物の生長点には、とても早く分裂する分化した細胞が集まっているが、その元となる母細胞は幹細胞としての性質を残したまま維持される。これらの幹細胞は、その維持を担う静止中心を取り囲むように位置している。静止中心は、周囲の幹細胞に比べて3~10分の1の速度で分裂し、必要なときには幹細胞の代わりとなって機能する。 こ

  • 2013年ノーベル医学・生理学賞‐細胞の輸送系:科学ニュースの森

  • 小記事:被子植物の起源を1億年遡る発見:科学ニュースの森

  • 映像:初めて確認された自然界の歯車:科学ニュースの森

    2013年09月17日 映像:初めて確認された自然界の歯車 背景: 生物は進化によって様々な機能を獲得してきた。それらは時にヒトが発明・開発した機械と同様の機能を遥かに高い精度で利用しているものや、現在の科学力では再現できないほどのものも存在する。 要約: 歯車はヒトの発明した最も偉大な機械の1つに数えられていたが、自然界ではヒトが発明するよりも遥か昔から歯車が利用されていたことが、ケンブ リッジ大学のMalcolm Burrows博士らによって判明した。ウンカの仲間であるイッソス(Issus)の持つ歯車は、脚の付け根に存在し、2の脚を完璧にシンクロさせる役割を持っているようだ。 イッソスは30マイクロ秒(1秒は100万マイクロ秒)という、ごく短い時間の間に両方の脚を動かしているが、神経系による信号ではそれほど厳密なシンクロを実現することはできない。そのため通常ならば、ジャンプをコントロ

  • 映像:釣りをするイカ:科学ニュースの森

  • 臨死体験の科学的研究‐死に直面した脳では何が起こっているのか:科学ニュースの森

    2013年08月14日 臨死体験の科学的研究‐死に直面した脳では何が起こっているのか 背景: ヒトは死に直面した時には様々な不思議な体験をすると言われている。それによって死後の世界を意識する人々は多いが、実際にはどのような現象が起こっているのだろうか。 要約: 臨死体験とは死の淵にある人々が体験するリアル以上にリアルな映像をいい、心停止から蘇生した人々の約20%が経験している。これまでは、実際に脳が心停止後にそのような映像を見せるような活動ができるのかは分かっていなかったが、ミシガン大学のJimo Borjigin博士らによって、ラットの心臓が止まり脳への血液が供給されなくなると、脳が意識があるときにみせるような特徴的な活動をすることが判明した。 Borjigin博士によると、この研究は死に臨む脳の状態を神経生理学的に解析した始めての研究となったという。この研究によって臨死体験が科学的に解

  • 物理的に殺菌するセミの翅:科学ニュースの森

    2013年03月05日 物理的に殺菌するセミの翅 背景: 細菌などへの感染は高等生物にとって致命的なものになる可能性がある。そのため、免疫系を発達させることで感染を防いでいるが、それらには常にある種の化学物質が関わってくる。では、他にどのような方法で細菌の感染は防がれているのだろうか。 要約: この度、オーストラリアはスインバン大学のElena Ivanova博士ら国際研究チームによって、Clanger Cicada(学名:Psaltoda claripennis)と呼ばれるセミの翅は、そのナノサイズの物理的な構造によって細菌を殺していることが分かった。またそのナノサイズの詳細なモデルも提示された。 このセミの翅にはナノサイズの柱が六角形に立ち並んでおり、細菌が翅の表面に付着するとその柱がスパイクのように細菌の細胞膜を固定する。するとその細胞は隣の柱へと次々に広がっていき、やがて細胞膜が一

  • 系統樹を混乱させるペニスウォーム:科学ニュースの森

    2012年10月28日 系統樹を混乱させるペニスウォーム 背景: 科学技術は日々発展しているため、それまで正しいと考えられていたものが実は間違っていたということはしばしば起こる。進化生物学においては遺伝的な研究技術の発展が定説を覆す大きな要因の1つとなっている。 要約: 生物は発生学的・形態学的な特徴から分類されている。動物の胚の成長時での小さな変化は後に大きな変化となって現れる。例えば進化の過程での大き な前進の1つに、胚が成長するときに2つのくぼみを作ることにあり、それによって口と肛門が分けられるようになり、動物は原始的なクラゲやイソギンチャク から進化した。 その後口と肛門が分けられたグループは更に、殆どの無脊椎動物を含む口が最初に形成されるグループから、脊椎動物を含む肛門が最初に形成されるグループへと別れ、1908年にそれぞれ旧口動物・新口動物として分類された。 しかしそれぞれの細

  • 小記事:衛生仮説は正しいか:科学ニュースの森

    2012年10月04日 小記事:衛生仮説は正しいか 現代人は昔の人々に比べてアレルギーや免疫疾患にかかりやすいことが知られている。その原因として、生活環境の過度の減菌によって、発達段階にある子供が十分な量の病原菌に触れなくなったことで、免疫系の発達が妨げられているという衛生仮説が唱えられている。 そこでこの度、家庭衛生に関する国際科学フォーラム(International Scientific Forum on Home Hygiene)のレポートで、衛生仮説が唱えられてから20年以上の様々な研究の精査から、免疫疾患の増加は過度の減菌が原因ではなく、触れる微生物の種類が変わってしまったことで起こっていると結論付けられた。 かつて感染症は人類の脅威であったが、殺菌方法の発達や抗生物質の発見により、微生物の組成は大きく変わった。しかし綺麗にみえる都市部であっても、実際には細菌、ウイルス、カビな

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