紀伊半島の南部に住んでいる。能登と同様に陸の孤島だ。陸路が寸断されたら完全に終わるので、できれば10日以上は自力で命を繋げるよう、寒暖対策もしておきたいと考えたのだが……。 災害対策をネット検索しても、備蓄品の情報のほとんどがカイロだのエマージェンシーシートだの冬を前提とした話ばかりで困ってしまった。出たきた数少ない情報は、夏の災害対策はうちわ、アイスノン、ネッククーラーばかり。あとは水と経口補水液。 完全に南部の夏をナメている。災禍でライフラインを断たれた中でアイスノンが使えるかよ。 正直、夏の災害は冬よりずっと怖いと思うのだ。 もしも真夏のバカ暑い日に南海トラフが来たら脳が煮えて死ぬ人が続出するのは明らかだ。厚着とカイロで逃げられる寒さと違って、停電した状態では暑さから逃げるすべがない。 死ぬほど暑いのに避難所にひしめき合うなんて想像するだけで背筋が凍る。暑いのに。 熱中症だけではない