以前、「雇用の流動化はトップ層から始まっている」という投稿をさせていただきました。大手企業のトップ層の技術者が、私の勤めるような小さな会社に入社してくる状況を目の当たりにして、イノベーションを主導すべきトップ層の人材流動化という構造変化の予兆ではないか、というお話しをさせていただきました。随分と時間が経ってしまいましたが、この投稿に対する知人から、あるいはコメント欄で頂いたフィードバックに答える形で、私が言いたかったことをもう少し掘り下げてみたいと思います。 頂いたフィードバックの多くは「あなたの勤める小さな会社にトップ層の若者が集まっているというが、たとえそうであってもそれは特殊な事例に過ぎず、とても日本社会の構造的変化の予兆とはいえないのでは」というものでした。この疑問は二つに分解できます。第一は、私たちの会社で見ているトップ層の流動化が特殊事情なのか、それとも一般的傾向なのかという点
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