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ブックマーク / agora-web.jp (8)

  • ネット生保立ち上げ秘話(10)応援団 - 岩瀬大輔

    応援団現る 「あなた、自分が思っているほど出世しないから」 エレベータを降り、すぐ目の前にあるドアを開けてネットライフ企画の狭いオフィスに入ってきた、まだ会って5分もしていないその女性は、僕の右手を両手で包み込み、手相の線をじっと見ながら、占い師のような顔つきで僕に向かってそう言った。ギクッとした。 「出口さん、次は貴方も手相を見せて」 「は、はい・・・」 あらゆることにおいて百戦錬磨のはずの出口も、たじたじだった。 女性の名は、牧野紀子。マネックス証券の立ち上げメンバーの一人であり、広報部長として同社を東証一部上場まで導いた立役者である。退社後、norimaki Co., Ltd なる会社を設立し、理念に共感した会社のPR業務を手伝う仕事をしていた。これが、僕らとの初めてのミーティングだった。 新会社にとってもっとも大切なのは、PRとブランド構築であることは明らかだった。無名の会社が一般

    ネット生保立ち上げ秘話(10)応援団 - 岩瀬大輔
    takaosue
    takaosue 2010/06/16
  • 企業が日本から逃げてゆく - 池田信夫

    先日、シンガポールに住んでいるファンド経営者の友人と話した。彼はライブドアや村上ファンドの事件のあと、日ではファンド事業はできないと考えて家族ともども移住したのだが、このごろシンガポールに移住したいという問い合わせが増えているという。「ライブドア事件の影響は実に大きかった。あれから日起業しようという人々が激減した」と彼は嘆いていた。 けさの日経新聞によると、タイヤ大手のミシュランと燃料電池大手のバラードが日から撤退するそうだ。すでにCATV大手のリバティ、大型店のカルフール、保険のプルーデンシャル、高級ブランドのヴェルサーチ、事務用品のオフィス・デポが撤退を決めており、国際収支統計によると、昨年の対日直接投資は118億ドルと前年の半分以下になり、GDPのわずか0.2%である。 すでに貿易では新興国との競争に日は負けているが、これからは資市場での競争が激化するだろう。多国籍企業が

    企業が日本から逃げてゆく - 池田信夫
    takaosue
    takaosue 2010/03/10
  • ベンチャービジネスの現場からみた、シリコンバレーと日本の違い-直野典彦

    以前、「雇用の流動化はトップ層から始まっている」という投稿をさせていただきました。大手企業のトップ層の技術者が、私の勤めるような小さな会社に入社してくる状況を目の当たりにして、イノベーションを主導すべきトップ層の人材流動化という構造変化の予兆ではないか、というお話しをさせていただきました。随分と時間が経ってしまいましたが、この投稿に対する知人から、あるいはコメント欄で頂いたフィードバックに答える形で、私が言いたかったことをもう少し掘り下げてみたいと思います。 頂いたフィードバックの多くは「あなたの勤める小さな会社にトップ層の若者が集まっているというが、たとえそうであってもそれは特殊な事例に過ぎず、とても日社会の構造的変化の予兆とはいえないのでは」というものでした。この疑問は二つに分解できます。第一は、私たちの会社で見ているトップ層の流動化が特殊事情なのか、それとも一般的傾向なのかという点

    ベンチャービジネスの現場からみた、シリコンバレーと日本の違い-直野典彦
    takaosue
    takaosue 2010/02/06
    シリコンバレーにおいても、全体の人材の質の分布は日本と大差ないので、大半のベンチャー企業は日本のそれと変わりありません。私は、今の会社を始める前に、一年ほどシリコンバレーの大手ベンチャーキャピタルに居
  • デフレと相対価格 - 池田信夫

    毎月送っていただく『文藝春秋』の1月号に「ユニクロ型デフレで日は沈む」という、浜矩子氏と荻原博子氏の対談が出ている。内容は以前の浜氏の記事と同じで、それに荻原氏が相槌を打っているだけだが、こんなお粗末な対談が日の代表的な総合雑誌に堂々と出るのは困ったものだ。 そもそもタイトルの「ユニクロ型デフレ」というのが名辞矛盾であることに彼女たちは(編集者も)気づいていない。デフレーションというのは一般物価水準の下落であり、ユニクロの価格が下がるのは特定の財の相対価格の変化である。前者は通貨供給量によって起こる貨幣的な現象だが、後者は実体経済の変化で、両者はまったく原因が違う。 2000年代初頭から日で起きている物価の下落は、この二つの原因が複合したものと考えられる。両者を分離することは困難だが、直近でいえば、野口悠紀雄氏も指摘するように、原油価格が1年で半減した影響が大きい。またドル安と、それ

    デフレと相対価格 - 池田信夫
    takaosue
    takaosue 2009/12/10
    そもそもタイトルの「ユニクロ型デフレ」というのが名辞矛盾であることに彼女たちは(編集者も)気づいていない。デフレーションというのは一般物価水準の下落であり、ユニクロの価格が下がるのは特定の財の相対価格
  • デフレ化するキャリア

    株式会社ジョーズ・ラボ代表取締役/城繁幸 先日、「サラリーマンの生活防衛」という特集で某週刊誌の取材を受けたところ、記者からこんな質問をされてしまった。 「ユニクロやエイサーのような企業が、庶民の生活を苦しくしている悪の元凶ですよね」 まだまだこういう意見は多いようだ。 僕が大学進学した頃、パソコンは欲しかったが手が届かなかった。当時はNECが独自企画で殿様商売していたから、そこそこのスペックでモニターからプリンタまで一式そろえると50万近くしたためだ。 一方、現在使っているPCはネットのBTO企業から購入したもので、そこそこのスペックで10万程度に過ぎない。15年前と比べると実に40万近く値下がりしたわけで、消費者としてこんなに幸せなことはない。もちろん、差額の40万円は自分の好きなことに使えるわけで、少なくとも個人のトータルの消費は一円も下がらない。当に良い時代になったものだ。いまど

    デフレ化するキャリア
    takaosue
    takaosue 2009/12/10
    雇用調整助成金の支給条件を緩和するという現政権の選択は最悪だ。それは組織の新陳代謝を妨げるモルヒネにしかならない。国の政策にまったく期待できない以上、キャリアデフレ対策で個人が出来ることは、より付加価
  • 日本ITの国際競争力

    ジャーナリスト/佐々木俊尚 表の技術力、裏の技術力という言葉がある。この言葉を知ったのは、製造業コンサルティングのネクステック前社長だった山田太郎氏に取材した時のことだ。もう4年以上も前の話になる。 山田氏は取材の時、こう言った??日の製造業が自慢してきた技術力というのは実のところ「裏の技術力」でしかなく、消費者を惹きつけるような「表の技術力」には非常に乏しい。たとえば、と彼は私が使っていたICレコーダーを手にとって説明した。「スピーカーの穴がきれいに操作盤のまわりに沿って複雑なアールをつけられてますよね。でもICレコーダーという実用品でそこまでの造形が必要か。これが海外メーカーだったら、スピーカーの穴なんてシンプルな長方形に形成するだけです。必要なのはこういう『裏の技術』じゃなくて、もっと別の『表の技術』だと海外メーカーはわかっているから」 では「表の技術」とは何か。それはすなわち、ネ

    日本ITの国際競争力
    takaosue
    takaosue 2009/11/26
    「スピーカーの穴がきれいに操作盤のまわりに沿って複雑なアールをつけられてますよね。でもICレコーダーという実用品でそこまでの造形が必要か。これが海外メーカーだったら、スピーカーの穴なんてシンプルな長方形
  • 「武士道」より「商人道」に学べ - 『ネット評判社会』

    *今月から、毎週日曜に「良書悪書」と題して書評を掲載します。これは読むに値するとそうでないを客観的に評価する消費者ガイドです。評価は★であらわし、5個が満点です。 ★★★★☆ (評者)池田信夫 ネット評判社会(NTT出版ライブラリーレゾナント 57) 著者:山岸 俊男 販売元:エヌティティ出版 発売日:2009-10-07 クチコミを見る 一時、日社会の「道徳の崩壊」を嘆き、武士道の復活を求める議論が流行したことがあった。著者はこうした通俗的な「道徳教育」を批判し、むしろ市場のルールを守る「商人道」こそ重要だと説く。武士道の依拠しているのは、集団に忠誠をつくす安心社会の原理だが、商人道は不特定多数の相手と取引するための信頼社会のルールだ。日人は互いを信頼しているなどというのは神話で、その実態は特定の集団の中での長期的関係に依存する安心社会だ。 これは山岸氏が『信頼の構造』で明らかに

    takaosue
    takaosue 2009/10/27
    ネットの信頼性について ビジネスモデルにも関係する
  • なぜ中国は成長し、日本は停滞しているのか - 『チャイナ・アズ・ナンバーワン』

    ★★★★☆ (評者)池田信夫 チャイナ・アズ・ナンバーワン 著者:関 志雄 販売元:東洋経済新報社 発売日:2009-09-25 クチコミを見る 著者は私の元同僚だが、経済産業研究所が経産省の北畑官房長(当時)によって解体され、初期の研究員がほとんど辞めたとき、あいさつで「日も社会主義だということがよくわかった。中国のほうが先に社会主義を卒業するのではないか」といって笑いを誘った。 書はタイトルだけ見ると、ありがちな「中国バンザイ」と混同されかねないが、中身は中国の光と影を客観的なデータにもとづいてバランスをとって描いたものだ。特に著者が5年前に言ったように、中国は日と意外に似ている点が多い。古く非効率な国有企業が大量に残る一方、「郷鎮企業」とよばれる新しいベンチャー企業も数多く生まれ、「双軌制」とよばれる二重構造ができている。政府は前者を補助金などで保護する一方、新しい企業の市場

    takaosue
    takaosue 2009/10/25
    ベンチャーこそが経済成長の源泉。
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