認知症に関するtakapisatakapisaのブックマーク (27)

  • 患者さんの写真を残すことの意義。 - 鹿児島認知症ブログ

    いつかはこのような日が来ると思っていた。 80代男性 アルツハイマー型認知症 1年ほど前から衰えが目立つようになった、とのことで娘さんに伴われて物忘れ外来を受診された方(以下、Aさん)。 初診時の長谷川式テストは7点で遅延再生は1点。透視立方体模写と時計描画テストはいずれも不可で、頭部CTの左右差のない脳萎縮、海馬の中等度萎縮からアルツハイマー型認知症と診断した。 介護職をされていたご家族の理解は早く、介護保険申請を行い今後に備えていくことが速やかに決まった。抗認知症薬は相談の結果、イクセロンパッチを選択した。 初診から1ヶ月後。 自発性が向上して自分のことを自分でするようになり、また夜もよく眠れるようになったようだ、と娘さんはとても喜んでおられた。ご人は首をかしげながらもニコニコと相好を崩す。少し痒みがあったので、イクセロンパッチは4.5mgのまま据え置きとした。 その後、穏やかに時間

    患者さんの写真を残すことの意義。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 「厚生労働省が抗認知症薬の少量投与を容認」のニュース。 - 鹿児島認知症ブログ

    これは全ての患者さんや家族、また患者さん予備軍、そして工夫しながら少量投与を続けてきた医師達にとって、とても意義のあるニュース。 以下、ニュースより抜粋。 高齢者医療に取り組む医師らが抗認知症薬の少量処方を認めるよう求めている問題で、厚生労働省は31日までに、添付文書で定めた規定量未満での少量投与を容認し、周知することを決めた。 認知症の進行を遅らせる「アリセプト」(一般名ドネペジル)などの抗認知症薬には、少量から始めて有効量まで増量する使用規定がある。規定通りに投与すると、患者によっては興奮や歩行障害、飲み込み障害などの副作用が出て介護が困難になると医師らのグループが指摘していた。 厚労省は6月1日付で各都道府県の国保連の中央会などに、規定量未満の投与も症例に応じて薬剤費を支払うよう求める事務連絡を出す。(西日新聞 2016年06月01日より引用) 今後も当面は他院で規定通りに増量され

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  • 人体実験を行う医者とは? - 鹿児島認知症ブログ

    2014年4月から「鹿児島認知症ブログ」を書き始めたので、2016年4月現在で3年目に入ったことになる。 お陰様で、それなりに人の目に留まるようになった当ブログだが、それは同時に様々な反応に直面するようになった、ということでもある。 ブログへの好意的な反応は素直に有り難いものだし、否定的な反応を目にすると考え込むこともある。頂いた否定的な反応を以下に幾つか挙げてみる。 ブログに寄せられた否定的な反応 そんなことは、わざわざ言われるまでもなく知っている 昔から日人はコメという糖質を摂取してきたのに、それが身体に悪いなんてあり得ない 栄養学の知識のないヤツが好き勝手に書いているブログ 患者で人体実験をして恥ずかしくないんですか? 1→返しようのないコメントなので、そっとスルーする。 2→ヒトには個体差というものがある。糖質摂取が身体への負担になる人は確実に存在する。そして、昔からべている

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  • プロトンポンプ阻害薬(PPI)と認知症発症の関連について。 - 鹿児島認知症ブログ

    あちらを立てれば、こちらが立たず。 flickr photo shared by Hey Paul Studios 胃薬で認知症の危険性? 逆流性道炎のつらい胸焼けから救ってくれる胃薬「プロトンポンプ阻害薬(PPI)」だが、新たな副作用として認知症になる危険性が高まることが、ドイツから報告された。ドイツ神経変性疾患センターのブリッタ・ヘーニシュ氏らは、認知症のない75歳以上の高齢者約7万人を対象に調査を実施。その結果、PPIを服用している人ではそうでない人と比べ、認知症になる危険性が1.4倍高かったと、2月15日発行の米医学誌「JAMA Neurology」(電子版)に発表した。(Medical Tribuneより引用) 胃十二指腸潰瘍、逆流性道炎に対して処方される薬、PPI。商品名を挙げるとタケプロン、オメプラール、パリエット、ネキシウム、タケキャブなど。 一旦処方が始まると、漫然と

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  • 99歳の女性に励まされる、40歳の脳神経外科医(ありがたや) - 鹿児島認知症ブログ

    自分の物忘れ外来を訪れた方では、過去最高齢である。 99歳女性 お元気すぎて脱帽・・・ 初診時 (既往歴) かつて不整脈に対してペースメーカー植え込みを勧められるも、熱発その他の理由で断念 (現病歴) 今年の一月から言動がおかしいことがたまにある。寒さや季節の変わり目で一過性に様子が変わると。 今は落ち着いているが、一度診て貰いたくて来ましたとご家族。 (診察所見) HDS-R:20.5 遅延再生:4 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:16 保続:なし 取り繕い:なし 病識:なし 迷子:なし レビースコア:- rigid:なし 幻視:なし ピックスコア:- 頭部CT左右差:なし 介護保険:あり 胃切除:なし 歩行障害:なし 排尿障害:なし 易怒性:なし (診断) ATD: DLB: FTLD: MCI: その他: 環境変化には弱いのでしょうが、年齢からすると素晴らしいと思い

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  • 抗認知症薬の増量規定とは? - 鹿児島認知症ブログ

    「物忘れの相談に行ったら、初診でこのような処方が出ました。大丈夫でしょうか?」 ある患者さんとそのご家族が、相談に来られた。 その時見せて頂いたお薬手帳が以下。 いわゆる、「添付文書の増量規定に則った、メマリーの機械的増量」である。 添付文書は以下。 上記処方箋は、この添付文書通りの処方である。 この処方の仕方は、何かマズイの? この方を診察した医師の診断はアルツハイマー型認知症。 メマリーはアルツハイマー型認知症に適応のある薬剤なので、診断に基づいて処方したということである。 だが、自分の見立てではこの方の診断はレビー小体型認知症。 明瞭な幻視 日中の傾眠傾向 調子の波が大きい 風邪薬で眠くなりやすい このような訴えや症状を聞いて、「ああ、アルツハイマー型認知症ですね!」とはし難い。少なくとも、積極的に【アルツハイマー型認知症>レビー小体型認知症】とする要素はないと思う。 そもそも何故当

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  • 認知症絡みの事件を目にするたびに想うこと。 - 鹿児島認知症ブログ

    認知症絡みの事件がニュースになる度に、 治療中であったのか? 治療中なら、処方内容は? こういうことが気になるのは自分だけではないと思う。 flickr photo shared by JeanneMenjoulet&Cie 92歳の母親を殺害した71歳の息子 【衝撃事件の核心】血ヘドはく「老老介護」破綻 鬼の形相で「殺せ!」と叫ぶ認知症母を殺害 長男は「ごめんな、ごめんな」と謝り続けた(1/5ページ) - 産経WEST 最早、珍しくもなくなったこの手のニュース。 しかし、目にするたびに「なんとかならなかったのか・・・?」と常に想う。 煽るような筆調は如何なものかと思うが、このような書き方はどのマスコミも基的には同じである。せめて危機感は持っているのだと思いたい。 さて、自分が処方内容を問うのは、 突発的な易怒や、妄想に囚われる頻度が高い患者に、抗認知症薬だけ出していないか? そうだとし

    認知症絡みの事件を目にするたびに想うこと。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 認知症患者さんの万引きを未然に防ぐことは出来るのだろうか? - 鹿児島認知症ブログ

    認知症患者さんの先を予見して備えておくことは、どの程度可能なのだろうか?色々と考えさせられた症例を紹介する。 70代男性 正常圧水頭症+ピック病疑い 初診時 (既往歴) 膝関節痛でリリカ内服中 (現病歴) 最近急に物忘れが進んできたかもと。娘さんと奥さんと来院。人はニコニコしているが非常に子供っぽい印象。また取り繕いも猛烈。 (診察所見) HDS-R:13 遅延再生:0 立方体模写:不可 時計描画:微妙 クリクトン尺度:10 保続:なし 取り繕い:ありあり 病識:なし 迷子:あり レビースコア:- rigid:なし 幻視:なし ピックスコア:3(腕組み、甘いもの好き、語義失語) 頭部CT左右差:やや左有意萎縮か? DESHありかな? 介護保険:なし 胃切除:なし 歩行障害:ワイドベース 排尿障害:頻尿 易怒性:あり (診断) ATD:△ DLB: FTLD:△ MCI: その他:iNPH

    認知症患者さんの万引きを未然に防ぐことは出来るのだろうか? - 鹿児島認知症ブログ
  • 15種類の内服を減量、調整して8種類にすることで復活した77歳女性。 - 鹿児島認知症ブログ

    よその薬を減らすことが、仕事の3割近くを占めるようになりました。あくまでも体感ですが。 flickr photo shared by University of Salford 77歳女性 原因不明?の欲と活気の低下 初診時 (既往歴) 慢性関節リウマチ 腹部大動脈瘤術後 慢性心房細動 慢性心不全 腰椎圧迫骨折 (現病歴) 昨年末に大動脈瘤の手術、しばらく寝たきりに。 その後、活気の低下、欲低下が遷延している。脱水になったら、かかりつけの循環器病院に点滴入院。その間ずっとベッド上で、退院する頃にはより活気が落ちてしまう。これを繰り返しているうちに状況が悪化してきたようだ。 今回は傾眠と歩行困難の相談でかかりつけから紹介。水頭症などの認知症ではなかろうか?と。家族に車椅子を押されながら来院。 (診察所見) 長谷川式テスト:施行不可 立方体模写:不可 時計描画:不可 クリクトン尺度:32

    15種類の内服を減量、調整して8種類にすることで復活した77歳女性。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 認知症の治療目標、介護目標とは? - 鹿児島認知症ブログ

    認知症を診ていくにあたって、 いかに穏やかに過ごして頂くか 家族やスタッフの介護負担を軽減できるか 自分が目標とするのは、この2点である。 この目標の為に、必要であれば抗認知症薬は使うし向精神薬も使う。必要でなければ使わない。あくまでも、 「薬は目標達成のための”手段”に過ぎない」 というのが自分の考えである。 flickr photo by Sevenislands Photography 「進行抑制」は、重要な治療目標となり得るか? 前回(2015年10月26日)記事の最後の方で、 発見後の最重要目標を「進行の抑制」に設定して、抗認知症薬を始めることには反対(慎重)である と書いた。 www.ninchi-shou.com 実際のところ、抗認知症薬が処方される理由として最も多いのは、この「進行を遅らせるため(進行の抑制)」だと思われる。全ての抗認知症薬の添付文書の効能効果欄にも、「認知

    認知症の治療目標、介護目標とは? - 鹿児島認知症ブログ
  • 「認知症の早期発見はナンセンスである」という記事を読んで思ったこと。 - 鹿児島認知症ブログ

    「それはやり方次第だろうなぁ・・・」 flickr photo by nathanmac87 認知症の早期発見とは? 下記のニュース。 「認知症は早期発見が大切」はナンセンスである かえって弊害多く | ビジネスジャーナル この著者の言いたいことは良くわかる。しかし、ちょっと極端だなと感じた点もあった。以下、文より引用しながら考えてみる。 何のための早期発見なの? 早期発見が重要というためには、少なくとも下記の2条件が満たされる必要がある。 (1)正常者と異常者を区別する境界が明確であること (2)早期の患者に対して有効な治療があること これは、認知症の定義が曖昧で、かつ根的な治療方法が無い状態で何を「発見」して、何を「治療」しようというのか?ということであろう。以前、当ブログでも指摘したことはあるが、重要な視点だと思う。 www.ninchi-shou.com 現在の診断基準に合致し

    「認知症の早期発見はナンセンスである」という記事を読んで思ったこと。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 施設退去の危機を回避。アリセプト中止と眠剤変更で劇的に落ち着いた方。 - 鹿児島認知症ブログ

    余計な薬はやめる。必要があれば変更するか少し加える。 今回は、ほんの微調整のみで落ち着いた方をご紹介。 80歳男性 混合型認知症(LPC+NPH疑い) 初診時 (既往歴) 小児麻痺で歩行困難 (現病歴) 夏頃から急激に怒りっぽくなってきたと。介護抵抗性が増し、事量にばらつきがあり、傾眠がちで昼夜逆転。施設側の対応が困難になりつつあるとのことで相談。 (診察所見) HDS-R:施行不可 遅延再生:- 立方体模写:不可 時計描画:不可 クリクトン尺度:50 保続:なし 取り繕い:? 病識:なし 迷子:なし レビースコア:7.5 rigid:なし 幻視:あり ピックスコア:4 頭部CT左右差:わずかに左萎縮? DESHあり 介護保険:要介護4 胃切除:なし 歩行障害:不可 排尿障害:? おむつ 易怒性:ありあり (診断) ATD: DLB:〇 FTLD:△ MCI: その他:NPH LPC(レ

    施設退去の危機を回避。アリセプト中止と眠剤変更で劇的に落ち着いた方。 - 鹿児島認知症ブログ
  • レスベラトロールは、既に発症したアルツハイマー型認知症の治療に役立つか? - 鹿児島認知症ブログ

    赤ワインで認知症予防! よく見かけるフレーズである。 正確には、赤ワインに含まれるポリフェノールの一種である、レスベラトロールという抗酸化物質による予防効果が期待されている、ということである。予防に役立つなら、治療にも役立つのでは?そんな発想(多分)からの臨床試験が行われていたようだ。 レスベラトロールを凝縮した薬剤を用いた臨床試験 CNNからのニュース。 www.cnn.co.jp 今回の臨床試験は、高濃度のレスベラトロールを凝縮した実験薬の安全性と効果を検証する目的で全米21の医療機関の研究者が実施。アルツハイマー病の患者119人に、赤ワインのボトル1000分に匹敵する量のレスベラトロールを含む実験薬と、偽薬を服用してもらった。 その結果、1年間にわたって実験薬を1日4錠服用した患者は、偽薬を服用した患者に比べて、髄液に含まれるアミロイドベータタンパク質の値が高くなることが分かった。

    レスベラトロールは、既に発症したアルツハイマー型認知症の治療に役立つか? - 鹿児島認知症ブログ
  • 不定愁訴の原因は大量の薬だった。多剤併用(ポリファーマシー)の問題点とは? - 鹿児島認知症ブログ

    高齢者医療において、多剤併用が大きな問題となっている。5種類以上の内服薬がある場合、副作用発現のリスクが急上昇する、というデータもあるようだ。 高齢者の服薬は5種類までにしてそれ以上の薬はやめるべき | マイナビニュース 必要があって、かつ適切に管理された多剤併用であれば致し方ない。しかし、いつの間にか増えてしまうのが薬というものである。 今回紹介するのは、14種類(!)の内服を6種類に整理した結果、ほぼ全ての訴えが消失した91歳女性の方である。 91歳女性 慢性的な疼痛や頭痛の訴え 初診時 (既往歴) 脳梗塞後遺症 リウマチ性多発筋痛症疑い 膵癌疑い (現病歴) 頭痛とめまい感、欲不振、全身が痛いとの訴えあり。表情は沈。訴えの多さから認知症が疑われるとのことで紹介。 (診察所見) HDS-R:25 遅延再生:5 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:14 保続:なし 取り

    不定愁訴の原因は大量の薬だった。多剤併用(ポリファーマシー)の問題点とは? - 鹿児島認知症ブログ
  • アルツハイマー型認知症対策に、チーズ(カマンベール)と超音波が有効というニュース。 - 鹿児島認知症ブログ

    低侵襲な治療(予防)に期待 このようなニュースを見つけた。 超音波とカマンベールチーズにアルツハイマー病をい止める効果、豪・日の研究者が発表 - Engadget Japanese 東京大学・キリン・小岩井乳業の共同研究グループによると、アルツハイマー病の症状を再現したマウスに市販のカマンベールチーズから調製した餌を与えた結果、ミクログリアが活性化され、アミロイドβの減少と脳内の炎症が緩和されたことが確認されました。 ミクログリア(microglia)は中枢神経系の免疫担当細胞である。 その過剰な暴走が変性疾患の原因になる、という説もあれば、炎症が起きている場所に集積し、修復に関わっているという説もある。個人的には、後者の考えがしっくりとくる。 また、 一方、豪州クイーンズランド大学の研究グループではアルツハイマー病を再現したネズミの脳に超音波を送ったところ、ミクログリアが活性化されて脳

    アルツハイマー型認知症対策に、チーズ(カマンベール)と超音波が有効というニュース。 - 鹿児島認知症ブログ
  • アクトス(ピオグリタゾン)でパーキンソン病発症リスクが低下する可能性あり - 鹿児島認知症ブログ

    Medical Tribune(2015年8月20日号)で見つけた記事。 左上の「インスリン抵抗性でAD(アルツハイマー)リスク増大」という記事も含めて興味深かったので紹介。 チアゾリジン系薬の使用患者4万4597例と、その他の糖尿病薬使用患者12万373例の医療記録を比較した結果、PD(パーキンソン病)発症者は、チアゾリジン系薬使用群が175例、対照群が517例であった。これは、潜在的な交絡因子を調整後も結果は維持された(IRR0.75、95%CI 0.59〜0.94) 〜上記記事より改変引用 原著はこちら。 Glitazone Treatment and Incidence of Parkinson’s Disease among People with Diabetes: A Retrospective Cohort Study インスリン抵抗性が上昇すると、神経変性疾患を発症するリ

    アクトス(ピオグリタゾン)でパーキンソン病発症リスクが低下する可能性あり - 鹿児島認知症ブログ
    takapisatakapisa
    takapisatakapisa 2015/08/28
    {糖質制限}
  • 抗認知症薬の添付文書は守るべき?守ったことで逆に危険なことになるケースがある。 - 鹿児島認知症ブログ

    先日投稿したこの記事。 認知症ではないのに認知症と診断される? - 鹿児島認知症ブログ 多くの方にご覧になって頂いたようです。 ありがとうございました<(_ _)> 薬害や誤診に対する社会的関心が高まっているということだが、今回はその典型的な例をご紹介。 78歳男性 レビー小体型認知症 初診時 (既往歴) 脂質異常症 逆流性道炎 (現病歴) 5ヶ月前にアルツハイマー型認知症の診断でアリセプト開始。 3mgの時には少し良くなったように見えたが、1週間後に5mgに増量となってから身体の動きが悪くなり、また抑的になってきた。 かかりつけ医がうつの診断でルボックスを処方。しかし、上肢に脱力感が出たため中止。「抗うつ薬の工夫について」当院に相談あり。初見はレビー感満載。 (診察所見) HDS-R:23 遅延再生:5/6 立方体模写:OKだが小さい 時計描画:OK クリクトン尺度:1 保続:なし

    抗認知症薬の添付文書は守るべき?守ったことで逆に危険なことになるケースがある。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 医者の言葉が、患者さんの人生に大きな影響を及ぼすことがある。そして、逆もまた然りである。 - 鹿児島認知症ブログ

    患者さんやご家族に対する言葉使い、言葉の選び方には気をつけている。 丁寧に話していればいいというものでもないが、何気ない自分の言葉が患者に多大な影響を及ぼしてしまうことは、医療関係者であれば誰でも経験していると思う。 今回紹介するのは、医者の執拗な念押しが未だに尾をひいている女性である。 86歳女性 抑うつ状態 初診時 (現病歴) 最近気分の浮き沈みがあると相談に。 (診察所見) HDS-R:26 遅延再生:3 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:22 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:1 rigid:なし 幻視:なし 薬剤過敏なし ピックスコア:施行せず FTLDセット4/4 頭部CT左右差:なし 介護保険:なし 胃切除:なし 歩行障害:なし 排尿障害:なし 易怒性:なし (診断) ATD: DLB: FTLD: MCI: その他:抑うつ 1

    医者の言葉が、患者さんの人生に大きな影響を及ぼすことがある。そして、逆もまた然りである。 - 鹿児島認知症ブログ
  • 「幻覚が見える」から、「頭がわんわんする」へシフト? - 鹿児島認知症ブログ

    物忘れだけではなく、様々な相談が持ち込まれることが多い認知症外来。今回は、ちょっと不思議な経過を辿った方をご紹介。 84歳男性 頭がわんわん症候群? 初診時 (既往歴) 前立腺肥大で手術 (現病歴) 1月中旬から、頻繁に幻視があるとのことでかかりつけから紹介。 (診察所見) HDS-R:24 遅延再生:3 立方体模写:OK 時計描画:OK クリクトン尺度:2 保続:なし 取り繕い:なし 病識:あり 迷子:なし レビースコア:3.5 rigid:なし 幻視:あり ピックスコア:施行せず 頭部CT左右差:ごく軽度の左側萎縮 介護保険:なし 胃切除:なし 前立腺手術あり 歩行障害:なし 排尿障害:なし 易怒性:なし (診断) ATD: DLB:△ FTLD: MCI: その他: パーキンソニズムや変動する認知症状なし。レビースコアは3.5だが、積極的にレビー小体型認知症の診断とはし難い印象である

    「幻覚が見える」から、「頭がわんわんする」へシフト? - 鹿児島認知症ブログ
  • 約3ヶ月歩くことが出来なかった方が、ソルコセリル8mgの点滴で再び歩き出した。 - 鹿児島認知症ブログ

    グルタチオン点滴開始から1年経過した、LPC(レビー・ピック複合)の方 以前ご紹介した、LPCの方。 www.ninchi-shou.com コウノメソッド実践医の介入により、 2年前の状態に戻りました! と施設スタッフに言わしめた劇的改善例。 以降、週に2回グルタチオン点滴で通院され、良い状態を維持していた。しかし、ここ3〜4ヶ月は徐々に運動面が悪化。ほぼ車椅子生活になっていた。 初診時当初のグルタチオン投与前後の動画はこちら。 この状態を8ヶ月ほど維持して、その後下り坂になった。グルタチオンの量を増やしたりなど試行錯誤するも、目立った改善はなかった。 ソルコセリル8mgを使ってみることに ちょうどその頃、河野先生がソルコセリル8mgで改善した症例をブログに報告されていた。 今回の方もグルタチオン開始当初はソルコセリル4mgを併用していたのだが、今ひとつ効果を実感出来ずに数回使って中止。

    約3ヶ月歩くことが出来なかった方が、ソルコセリル8mgの点滴で再び歩き出した。 - 鹿児島認知症ブログ