高齢になれば認知機能が衰えてくるのは当然であるが、 「こんなはずじゃないのに・・・もっと出来るはずなのに・・・」 と、考え悩んでしまう方達がいる。 これは、ある程度致し方ないことである。誰しも自分の老いは認めたくないものだから。逆に、 「年をとったらこんなものだ。自分はどこもおかしくない!」 と言い張るようだと、それはそれで心配である。これが過度なら「病識がない」という認知症を疑う要因の一つに引っかかってしまうから。適度な精神のバランスとは、かほどに微妙なものである。 加齢に伴う不安に拍車を掛けるのが、昨今の認知症関連報道である。早期発見への呼びかけのつもりでも、それが過剰であれば徒に恐怖感を煽るだけになってしまいかねない。この辺りは実に紙一重である。 軽度認知障害(MCI)とは? 「最近物忘れが気になるけど、これは自然な加齢による衰えなのか?それとも、認知症の始まりではないだろうか?」
