「お前はスタミナがないから負けるんだよ!」 と言われるのと、 「お前のパンチ力はとんでもないほどある! しかし、世の中にはよけるのがうまいヤツがいてなぁ。そいつに当てるためには、スタミナをつけることだ。そうすれば絶対イケる!」 と言われるのでは、あなたがもしボクサーだとしたら、どっちがやる気になるだろうか。 走ったり、縄跳びを繰り返すのがめちゃくちゃ好きだという選手はいないだろう。ひとをやる気にさせるのは厄介なことだが、いつも傍らにいてくれる人のちょっとした言葉で、やる気になったり、その気をなくしたりするものだ。 著者の関根さんは、名伯楽として知られるトレーナーのエディ・タウンゼント氏の話を紹介しながら、やる気の引き出し方について語っている。 〈僕は、ガツンと頭ごなしに言われるとヘコんでしまうほうだし、世の中にはそういう人のほうが多いんじゃないかと思う。だからね、欠点はホメて直すのがいいん
![あえて、後ろに引く技術~『バカポジティブ』 関根勤著(評:朝山実):日経ビジネスオンライン](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05f492a9ba706b05ca8fd61b1840b099fb59fdc9/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkeibp.co.jp%2Fimages%2Fn%2Fnbo%2F2011%2Fcommon%2Fnbologo_ogimage.png)