「物理法則を自力で発見」した人工知能(2):動画 2009年4月15日 Brandon Keim (1)から続く 「これは有力な手法だ。あらゆる種類の力学系に応用できる可能性がある」と、ミシガン大学のコンピューター科学者Martha Pollack氏は言う。応用可能な分野としてPollack氏は、環境系、気候パターン、集団遺伝学、宇宙論、海洋学などを挙げた。「自然科学のほとんどすべての分野に、この手法を活用できる構造が存在する」 研究チームは、すでにこのプログラムを人間の生理学的状態や代謝産物量の記録に応用している。代謝産物(メタボライト)は、生体の重要機能に関与する細胞内の小分子の総称だが、分子ごとの同定はまだほとんど進んでおらず、その意味で、法則が見出されていないデータの好例といえる。 「法則とは、システムの規則性をとらえた数式のことだ」とPollack氏は話す。「しかし科学者は、それ