NHKが6月に予定する組織再編で、「ETV特集」などを制作している「文化・福祉番組部」の分割案が浮上した。権力に厳しい姿勢で臨む番組も多く手がけてきた部ゆえ、「解体」だと指摘する報道が出て波紋を呼んでいるが、働き方改革のためだとNHK内外から反論も出ている。 NHKは現在、ニュースを担当する報道局と、ドラマやバラエティー、情報番組などを手がける制作局に分かれて主に番組を作っている。複数のNHK関係者によると、今年に入って、制作局内に八つある部を、六つの「制作ユニット」に再編する案が浮上した。 ほとんどの部が合併や横滑りでほぼ存続するなか、唯一、部が分割される可能性が出たのが約70人からなる文化・福祉番組部だ。「ETV特集」「こころの時代」などを担当する文化系のディレクターらは、「クローズアップ現代+」などを手がける経済・社会情報番組部と合流。「ハートネットTV」「ろうを生きる 難聴を生きる