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ブックマーク / mickmack.hatenablog.com (12)

  • 新著が出ます:『達人に学ぶ SQL徹底指南書 第2版』 - ミックのブログ

    日、新著が発売となります。書の初版は処女作ということもあり、色々と書き手として未熟な部分も多く出てしまったなのですが、幸運にも長い期間読んでいただいたことでこのたび改訂版の刊行にこぎつけることが出来ました。 さすがに10年経過すると内容も古くなっており、多くのコードをリバイスしています。特に初版刊行時にはまだサポートが不十分だったウィンドウ関数が、現在では主要なDBMSではほぼ利用できるようになったことを受けて、全面的にこれを採用しました。これにより性能と表現力を両立させるモダンなSQLコーディングが可能になったので、ぜひ書でその素晴らしさを確認いていただければと思います。 以下に書の前書きを引用しますので、購入の際の参考にしてください。 書の初版が刊行されてから、10年が経過しました。筆者にとって、初版は初めて書いた、いわゆる処女作であり、自分の知見や文章がどのような受け取

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  • 国体をめぐる冒険:半藤一利『日本のいちばん長い日』 - ミックのブログ

    1945年7月26日にポツダム宣言が日政府に突き付けられたとき、これを真面目に受け取った人間は、政府にも軍にもいませんでした。すでに沖縄は多大な人的被害を出したのちに占領されていましたが、軍と政府はすでに土決戦の意思を固めており、むしろ沖縄戦は十分な時間を稼ぎ、米軍にも相当の被害を出したことで「成功」モデルとみなされていました。同じことを土決戦においても行えば、米国と有利な条件で講和を結べるに違いないという「一撃講和」論が、この時点の政府の戦略でした。 ところが、原爆投下とソ連の参戦という衝撃的な二つの事件が起きたことで戦局はいよいよ最悪となり、御前会議において昭和天皇が降伏を指示する「聖断」を行い、ポツダム宣言の受諾が決まり、8月14日に宣言の正式受諾を連合国に通知しました。教科書的な記述をすれば、そのような流れになりますし、日史の記述問題であればこれで正解がもらえるでしょう。

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  • ゼロリスクという無限遠点 - ミックのブログ

    昨年8月に小池百合子氏が都知事に就任して以来、常に大きな課題であり続けた豊洲市場は、都知事が豊洲移転の容認に傾いたことでほぼ政治課題としては決着したようです。豊洲の土壌や地下水から基準値以上の化学物質が検出されたことが話題となりましたが、結局は直接的な健康被害を与える水準ではない、というところで科学的なコンセンサスも(時間がかかったとはいえ)形成されたように思えます。 今回の豊洲市場問題でも大きな焦点となった「社会的にリスクをどこまで許容するか」という問いは、東日大震災のときに物などの放射能汚染が懸念された際にも大きくクローズアップされました。「ゼロリスク以外は許せない」という人々の心理が政治的決定(あるいは混迷)に大きく寄与したのも、両者の共通点です。 ゼロリスク願望について、私はこれまで、日人がリスクとベネフィットに基づく意思決定を求められたときに顔を出す特異な心理的傾向だと思っ

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  • 新著が出ます:『プログラマのためのSQLグラフ原論』 - ミックのブログ

    今月下旬に、J.セルコの『Trees and Hierarchies 2nd Edition』の邦訳が刊行されます。同著者の代表作『プログラマのためのSQL 第4版』のスピンオフの一つで、RDB/SQLで木と階層構造を扱うための方法論にフォーカスしたなかなかマニア度の高い一冊です。主眼となる「入れ子集合モデル」については、私もあちこちの記事や書籍で紹介したことがあるので、ご存じの方もいるかもしれませんが、より包括的かつ理論面までカバーした格派の内容になっています。 表紙の女性はマリア様でしょうか。家の方が刊行されたときも「このおっさん誰?」という質問が相次ぎましたが、ガリレオという説が有力なようです。そう言われてみると家は『星界の報告』のような格調を感じます。書の方は、長らく定説とされてきたモデルをひっくり返そうという意味では『天体の回転について』みたいな性格もあるのですが、大型

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  • 10/17にJPOUGで講演します - ミックのブログ

    10/17(土)にJPOUG主催の勉強会@青山で講演します。 JPOUG> SET EVENTS 20151017 | Japan Oracle User Group (JPOUG) 私のセッションは14:00-14:45で、OracleベースでのSQLパフォーマンスを出すための設計やチューニングについてお話しします。Oracleを使っての性能実測とチューニングによる改善効果の実演も行いたいと思っています。私以外にも多くの講師陣の方々が講演されるので、休日ですが興味ある方は足をお運びいただければと思います。 2015/10/19 追記 講演資料をアップしました(PDF)。 ハイパフォーマンスを実現する設計方法とSQLチューニング実践講座 セッション内容についてはこちらのサイトに丁寧にまとめていただいています。

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  • 参考文献にかえて - ミックのブログ

    前回のエントリで拙著『SQL実践入門』を紹介させてもらいましたが、書には参考文献はつけていないので、ここで書を書く際に参考にしたをいくつか紹介したいと思います。 どちらも実行計画の読み方やメモリ機構、データの物理的な格納方法などDBMS内部のパフォーマンスアーキテクチャを解説したです。 そもそもの話として、実行計画の解説書というのは多くありません。おそらく日語でまとまった分量が読めるは存在しないと思います(もしあったら教えてください)。なので必然的に英語書籍にあたるしかないのですが、それでもやはり数が多いとは言えません。この理由は推測の域を出ませんが、プロプライエタリな製品の場合は企業秘密の一部になっていること、そもそも実行計画をユーザに読ませるのは「ウチのオプティマイザはあまり賢くありません」と認めることになるのであまりベンダとして気乗りする話ではない、というところではないか

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  • 新著が出ます:『SQL実践入門』 - ミックのブログ

    4月中旬ころになりますが、新著が出ます。SQLのパフォーマンスを主題にしたで、実行計画を読むことで、なぜこのSQLは遅いのか、あるいは速いのかをデータベースの内部動作まで把握して理解しよう、という趣旨です。 リレーショナルデータベースというのは、SQLという自然言語を模したインタフェースによって、低次のレイヤーを隠蔽する意図で作られたミドルウェアなので、当は実行計画などという手続レベルの世界をユーザが覗き見るのは、末転倒なところもあります。ただそうはいっても、現実にSQLが遅かったら原因を解析せざるをえないわけだし、大体当にブラックボックスにしたいなら、なんでどのDBMSも実行計画を見られる手段なんか用意してるんでしょうね不思議ですね、という理想と現実の狭間で悩むエンジニアの方々に少しでもベターな解に辿りつけるアプローチを提示できれば、と考えております。 以下まえがきと章立てです。

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  • 新著が出ます:ジョー・セルコ『プログラマのためのSQL 第4版』 - ミックのブログ

    皆さん、お久しぶりです。長らくブログの更新が止まっていたのは、少し大きな仕事をしていたためです。ジョー・セルコ『プログラマのためのSQL 第4版』の翻訳。これに集中するため、ブログもやらずTwitterもやらず(こっちはちょっとやってしまった)頑張っておりました。 長かった。 当に長かった。 原著が800ページ以上あるうえ内容も簡単ではないので、もともと楽な仕事とは思っていませんでしたが、いや大変でした。ですが無事今月刊行とあいなりました。すでにAmazonはじめオンラインショップでも予約受付を開始しています。あらかじめ言っておきますが「表紙のおっさん誰?」という質問は私にはしないように。私も答えられないので(笑)。 さて、書の内容を紹介する代わりに、少し長くなりますが訳者前書きを引用します。購入するか判断の参考にしていただければと思います。なお、実行環境としては前書きでも書いています

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    takasian_pride 2013/05/19
    新著が出ます:ジョー・セルコ『プログラマのためのSQL 第4版』
  • 新著が出ます:『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』 - ミックのブログ

    3/16 に新著が出ます。タイトルは『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』。名前からピンと来た方もいるかもしれませんが、『達人に学ぶ SQL徹底指南書』の続編に当たります。の装丁も同じ轟木亜紀子さんにお願いしたので、シリーズものっぽく仕上がっています(写真は文末の Amazon へのリンク参照)。 書も、前回の SQL 編と同様、初級者から中級者へステップアップするためのコツやノウハウを詰め込んだ盛りだくさんな内容になっています。ただし、正規化や ER 図の描き方や、インデックスの仕組みやバックアップといった論理・物理両面における設計の基礎についてもカバーしているので、初級者であっても置いてけぼりにすることのないよう配慮したつもりです。 ただ、DB 設計というのは非常に広範囲な内容を含むので、イメージが湧かない、という方もいるでしょう。そこで以下に、書の章構成と前書きを示しますので、購入

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    takasian_pride 2012/03/11
    新著が出ます:『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』
  • 人生は大学まで待ってからでも遅くはないと思う - ミックのブログ

    学校におけるいじめというのが、いつから存在しているのか知りませんが、たぶん学校制度の成立時からあったのでしょう。いじめが全国的に大きな問題として受け止められるようになったきっかけは、中野富士中学や愛知県西尾市中学で起きたいじめによる自殺事件です。後者の事件は、私もよく覚えています。西尾市は私の生まれ故郷に近いので、当時かなり周囲でも話題になった。つい先日も、群馬県で小6の子が自殺したという事件が報じられたばかりです。 いじめの問題は、一般にイメージされているような子供のモラルの問題ではありません。ましてや最近の子供が精神的に荒廃したから起きているわけでもない。その理由は、いじめが小中高と満遍なく起きるのに対し、大学に入るとパタッと起きなくなるからです。国立教育政策研究所が今年発表したレポートによれば、特にいじめが起きやすい学年とか学校という傾向は見出せず、「いじめられやすい子」という類型も

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  • 白熱教室 IN Japan に行ってきた。 - ミックのブログ

    日は、NHK の「ハーバード白熱教室」で日でも大ブレイクしたサンデル先生による特別講義が行われました。私も抽選で当たったので会社を休んで東大まで行ってきました。 ざっと見た感じでは、聴衆は半分以上は学生さん。東大枠が500人程度あったそうなので、たぶんほとんど東大生でしょう。でも家族連れで来ている人もいたりして、社会人らしき人も 1/3 ぐらい見られました。 さて、講義の前に開会の挨拶などがあったのですが、前座で登場した吉見俊哉氏がいきなり市場原理主義と新自由主義の批判を始めてビビった。ディベートが始まる前に主催者側が特定の立場を否定するなんて反則でしょ。最初から議論を誘導するような発言は慎んでほしかった。一瞬、「あれ、今日そっち方面の集会に来ちゃったんだっけ?」と思ったほどです。そりゃ、サンデル先生もそういうのに批判的な立場の論客だけど、さすがに誘導的な議論の進めかたはしない。両者を

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  • 定額還付金 - ミックのブログ

    今朝、掃除機のスイッチを入れたらうんともすんとも言わない。あれこれボタンを押したりノズルを掃除したりゴミ袋を交換したりしたけど、変化なし。幸い、保証期間中だったので、販売店に押し付けてきました。夏にはエアコンの調子が悪くなって複数回の修理も行ったし、最近の家電は多機能になった分、繊細になったのだろうか? 私は家電というのは10年20年は動いて当たり前と思っていたけど、それは既に太古の神話になったのだろうか? それとも私がアンラッキー・マンなだけだろうか。真相は闇の中です。 ま、そんなことはどうでもいいや。 所得制限を設けるかどうか実行方式で揉めている定額給付金は、一応やることはやるでしょう。でないとめぼしい選挙対策なしで選挙に突入することになってしまう。消費税アップを既に公にしている以上、定額給付せずに選挙に入るのは自殺行為です。 でも、既に何人かの人々から指摘がなされていますが、これを「

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