前編ではExpression Blendの機能概観および簡単なアニメーションの作成について扱った。続いてはWPF(Windows Presentation Foundation)の特徴を紹介していきたいと思うが、WPFというとどうもアニメーションや動画、3Dといった、どちらかというと派手な部分ばかりが取り上げられているように思う。もちろんWPFの機能はそれだけではなく、現在主流であるWindowsフォーム・アプリケーション*1のUI(ユーザー・インターフェイス)を全面的に刷新する次世代のWindowsアプリケーション・フレームワークとなっている。 そこでこの後編では、どちらかというと地味な部分になるのだが、まだ取り上げられることが少ない、Windowsフォーム・アプリケーション開発者の視点から見て魅力的と思えるWPFの特徴を紹介しよう。 *1 なお本稿で「Windowsフォーム」と記述した