2017/7/19 11:09 結城康平 「居残り練習」。筆者もプレイヤー時代は、毎日遅くまで残って練習するのが好きだった。 選手が通常のトレーニングだけでは満足せず、自主的に居残り練習をしている姿はメディアでも好意的に扱われる傾向にあり、指導者やファンは努力と熱意を高く評価することだろう。しかし、本当に「居残り練習」は必要なものなのだろうか。世界屈指の指導者ペップ・グアルディオラのエピソードから、その問いの答えを探していこう。 文=結城康平 ペップ・グアルディオラが語る「居残り練習」ペップ・グアルディオラ。「革命家」とも呼ばれるほどに斬新なフットボール観を持つスペイン人指揮官は、欧州でもトップクラスの指揮官として知られている。彼は2015年のインタビューにおいて、興味深いエピソードを語っていた。バイエルン・ミュンヘン時代に1日の練習が終わった時、ある選手がペップ・グアルディオラのところ