7割の会社が働き方改革を実施したものの、その結果に満足している従業員は3割未満──。デロイト トーマツ コンサルティングが2017年9月に発表した国内238社を対象にしたアンケート調査で、働き方改革の問題点があらためて浮き彫りになった。 なぜ既存の働き方改革では従業員の満足度を高められないのか。そもそもなぜ従業員の満足度を高める必要があるのか。調査の責任者を務めた同社執行役員でヒューマンキャピタルリーダーの土田昭夫氏に、調査結果のポイントと従業員が会社に愛着を覚える「エンゲージメント」を高める方法について伺った。 ──働き方改革についてのアンケート結果をどうご覧になりましたか。 一言で言うと、従業員から見た働き方改革の成果や実感が乏しい。企業が実施している改革の一番のフォーカスは時短です。長時間労働をどうやって減らすのか。アンケートでも、長時間労働の抑制が実施施策のトップに来ました。 しか