【ゆうゆうLife】病と生きる サッカーJ1大宮アルディージャで、豊富な運動量と正確なフリーキックを武器に活躍した塚本泰史さん。利き足の右大腿(だいたい)骨に骨のがん、骨肉腫が見つかったのは平成22年、24歳の正月だった。「命もサッカーもあきらめたくない」。挑戦を続けるその姿に多くの共感と励ましが寄せられている。(文・戸谷真美) 母校(浦和東高)で蹴り初めがあった日の夜、右膝が今まで味わったことがないほど痛みました。検査結果は骨肉腫。手術をして骨を切り取り、人工関節に変える。「手術をすれば日常生活には支障はないが、サッカーは難しい」と言われました。 頭が真っ白になって…。夢じゃないかと思った。最初は「手術しなくても済む方法が何かあるだろう」と思った。家族全員で病院を探してくれた。でも、どこも同じ答え。本当に命に関わることなんだ、それしか方法はないんだと分かった。「人工関節でサッカーをやった