鈴木大介×荻上チキ対談「絶望を減らす作業をしよう――」Vol.2 ほぼ同時期に発売された売春をめぐる2冊の本。荻上チキ氏による『彼女たちの売春(ワリキリ) 社会からの斥力、出会い系の引力』と、鈴木大介氏による『援デリの少女たち』。荻上氏は出会い系を通じフリーで売春を行う女性を対象に、膨大なデータと証言を集め、鈴木氏は援デリ業者とそこで売春を行う少女たちを徹底的に追った。両者、それぞれ見た光景は異なるが、通底しているのは“貧困”と“排除”――。 ⇒Vol.1「僕たちがみた“売春”の現在」 https://nikkan-spa.jp/345719 鈴木:湯浅誠さんが「貧困と貧乏は違う」ということをおっしゃっています。俺、取材している女のコたちに言われたことがあるんです、「鈴木さんは貧困貧困って言うけど、いろんな意味のことで貧困って言ってない? 私が言っているのはコレっ! カネがないのよ」って。
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