汎用的なITガバナンスのフレームワークであるCOBITで提供される成熟度モデルを利用して、自社のITサービスマネジメントに関する現在の実力を知ることができる。これによってITILをITガバナンスと結び付け、マネジメント層にITILの必要性をアピールすることもできるようになる。 COBITフレームワークの概要 前回までで、SWOT分析(注1)を利用してITIL(注2)の必要性を導き出し、さらにITサービスマネジメントの規格であるISO 20000(注3)を参考にして、ITIL活用の「あるべき姿」を描き出してみた。 「あるべき姿」が明確にイメージできれば、組織の現在の実力がどの程度で、「あるべき姿」との間にどのようなギャップがあり、どうすれば「あるべき姿」に到達できるのかを議論できるようになる。 第3回では、COBIT(注4)の成熟度モデルを利用して、ITサービスマネジメントに関する現在の実力