ブックマーク / econ101.jp (7)

  • ノア・スミス「気候変動をよく理解したいならグラフをいろいろ見てみることだ。解決するのに脱成長なんか必要ないよ」(2024年2月13日)

    気候変動に取り組むうえでの大きな困難の一つは、世の中に悪い情報源が蔓延していて、悪質な情報もばらまかれていることだ。左派の気候変動活動家たち(気候変動問題について何かしようと自身の時間と労力を費やす傾向が最も強い人たち)は、「100社の企業が世界の排出量の70%を引き起こしている」とか「10%の富裕層が排出量の半分を占めている」といった馬鹿げた主張をする疑似左派的な情報を入手してしまいがちだ。それから右派。彼らは、以前だと気候変動を否定することにやっきだったけど、最近になってグリーンエネルギーへの巨大な不信感(金融関係者を除けば、グリーンエネルギーは「恐怖、不確実性、疑わしい」)を煽り立てている。こうしたとりまく事象から、クタクタになってしまうんだ。結果、多くの人たちが、気候変動への議論を避けがちになってるんだと思う。 こうした状況には、当にイライラしてしまう。世の中には、当にたくさん

    ノア・スミス「気候変動をよく理解したいならグラフをいろいろ見てみることだ。解決するのに脱成長なんか必要ないよ」(2024年2月13日)
    takeda25
    takeda25 2024/02/22
    今後温室効果ガスが減らせる見込みだとしても、これまで出した分だけでもうしばらく温暖化が続くんじゃないかと心配してる
  • ノア・スミス「終末論者にならないようにね」(2023年2月22日)

    このところ,メディアでさかんに論議されているものといえば,アメリカに押し寄せてる十代の不幸の原因はいったいなんなのかってテーマだ.先日,『ワシントンポスト』記者のテイラー・ローレンツが連続ツイートでこう論じていた――いま十代の子たちが不幸せになっている主な理由は,単純に,自分たちを取り巻く世界が「地獄めいた場所」だと彼らが認識しているからにすぎないんだそうだ: きらびやかな悲観論は,なんの役にも立たないよ このところ,メディアでさかんに論議されているものといえば,アメリカに押し寄せてる十代の不幸の原因はいったいなんなのかってテーマだ.先日,『ワシントンポスト』記者のテイラー・ローレンツが連続ツイートでこう論じていた――いま十代の子たちが不幸せになっている主な理由は,単純に,自分たちを取り巻く世界が「地獄めいた場所」だと彼らが認識しているからにすぎないんだそうだ: タイラー・ローレンツ:みん

    ノア・スミス「終末論者にならないようにね」(2023年2月22日)
  • ノア・スミス「やっぱりもしかしてスマホがわるいのかも」(2023年3月2日)

    By Matthew Yohe, CC BY-SA 3.0 十代の子たちの不幸を説明するもっとも有望な要因 「テレビなんてぶち壊せ / 新聞なんて投げ捨てろ / 田舎に行こう / 家を建てよう」――ジョン・プライン アメリカで広まっている十代の不幸について,興味を引く議論が続いている.発端は,疾病対策予防センター (CDC) の調査報告だ.これによると,アメリカの高校生たちのあいだで,哀しみや無力感が増えてきている.とくに女の子で顕著だ.たんに,聞き取り調査に対してみんながこれまでとちがう回答をしているあだけじゃない――十代の自殺者も増えているし,不安やの症状も増えている.2012年~2013年ごろから,事態が悪化しはじめている. Source: Twenge (2020) 考えうる理由のひとつは,「2011年よりも世の中がずっとひどくなってしまったから」というものだ.テイラー・ローレン

    ノア・スミス「やっぱりもしかしてスマホがわるいのかも」(2023年3月2日)
  • タイラー・コーエン「なんでみんなセックスしないの?」(2005年5月9日)

    Tyler Cowen “Why don’t people have more sex?” Marginal Revolution, May 9, 2005 以下は当ブログの熱心な読者であるマイケル・ヴァッサーのコメント どのような形態の帰結主義も,性的な行動の解釈に多大な困難を伴います。端的にいえば,説明できないセックスの不足があるのです。女性も男性もその他のほとんどの活動よりもセックスを楽しく思う(これは平均としての話で,私がそう感じるかは別の話です)ことを示す研究や,セックスが質的に低コストであることを踏まえれば,おおざっぱな推定に推定したとしても,効用を最大化する人はほとんどの人よりもおそらく多くの時間をセックスすることに費やすように思えます。この点に関する経済学的な議論を何かご存知でしょうか。 僕らに必要なのは正当事由というよりも,取引を拒むことから利益が生じる理由だ。いくつか

    タイラー・コーエン「なんでみんなセックスしないの?」(2005年5月9日)
    takeda25
    takeda25 2019/03/29
    売買春のハードルを下げたらお金払ってでもやりたい人とお金くれるならやりたい人のマッチングが進んで世界がよくなると思うんだけど
  • タイラー・コーエン「インドの児童労働禁止は逆効果だった?」

    [Tyler Cowen, “Was banning Indian child labor counterproductive?” Marginal Revolution, September 25, 2017] 著者は Prashant Bharadwaj, Leah K. Lakdawala, Nicholas Li で,アブストラクトは次のとおり: 児童労働の禁止はよく使われる政策ツールではあるものの,その効果を裏付ける実証研究は非常に少ない.論文では,児童労働を禁じるインドの画期的な立法「児童労働法(児童労働禁止及び規制法)」(1986年)の帰結を検討する.この禁止令の前後に実施された雇用調査のデータと,禁止令が当てはまる対象者を定める年齢制限を用いて,禁止令以後に児童の賃金が下がり児童労働が増えたことを示す.こうした結果は,Basu & Van (1998) および Basu

    タイラー・コーエン「インドの児童労働禁止は逆効果だった?」
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    takeda25 2017/09/27
  • ジョセフ・ヒース 「『じぶん学』の問題」(2015年5月30日)

    The problem of “me” studies Posted by Joseph Heath 大学での「ポリティカル・コレクトネス」の問題についていろいろ言うジャーナリストは、まだたくさんいるのだが、言っていることはたいてい古臭いか、どこか的外れに思われるものばかりだ。私が見るところ、ポリティカル・コレクトネスの盛り上がりは90年代初頭に最高水位に達したが、そのあとはずっと凋落傾向にある(少なくとも教員の間での話で学生については別の問題だ)。この認知相違の一因は、不正確な語法にありそうだ。大学外の人々はポリティカル・コレクトネスという言葉の下にたくさんの別のものをまとめてしまうのだが、大学ではそれぞれ別の言葉が使われている。今日ここで書きたいのは、しばしばポリティカル・コレクトネスとされてしまうが、正確には「“じぶん”学」の問題として知られている、ある困った状況、傾向についてだ。

    ジョセフ・ヒース 「『じぶん学』の問題」(2015年5月30日)
    takeda25
    takeda25 2017/03/17
  • クルーグマン「信用の妖精さんと小人さんを反駁」

    Paul Krugman, “The Confidence Fairy and Gnome, Debunked,” Krugman & Co., November 1, 2013. 信用の妖精さんと小人さんを反駁 by ポール・クルーグマン Eirini Vourloumis /The New York Times Syndicate 悲しいと言えば悲しいことではあるけれど,これから半世紀たった頃に世間がぼくについて覚えていることは――世間がなにか覚えているとして――主に「信用の妖精さん」なんじゃないかと思う.これと平仄を合わせて論議のギリシャ化を反駁する試みをまとめるなら,こう指摘してみてよさそうだ.ああいう恐怖譚は,どうやら妖精さんと関連した一群のキャラクターたちを持ち出しているらしい.それは,信用の小人さんたちだ. 世間に広まってるおはなしは――連銀前議長アラン・グリーンスパンからオ

    クルーグマン「信用の妖精さんと小人さんを反駁」
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