東京・Bunkamuraオーチャードホールの幕が上がると、総スパンコールのロングドレスに身を包み王冠を頭に載せた椎名林檎がステージに登場した。ピアノとアコーディオンのみをバックに1曲目「都合のいい身体」を伸びやかな声で歌い上げ、続けて自らピアノを弾きつつ「IT WAS YOU」を披露。彼女は「Bunkamuraオーチャードホールという会場にあわせて電気楽器を禁じ手にいたしまして、生の楽器を楽しんでいただくという趣向です」と話して笑顔を見せた。 そのMC通り、この日のライブは終始アンプラグドスタイルで進行。斎藤ネコ(Violin)、グレート栄田(Violin)、山田雄司(Viola)、藤森亮一(Cello)、佐藤芳明(Accordion)、みどりん(Dr)、鳥越啓介(Contrabass)、朝川朋之(Harp)、林正樹(Piano)という実力派のメンバー9名を従え、彼女は艶やかな歌声を聴かせ