「六親眷属、七世の父母、有縁無縁三界の万霊、法界の含識に回向す」 法事などの供養でお経の後に読む回向文である。解説によれば読経の功徳を、父母・妻子・きょうだい、七代遡っての直系先祖、欲界・色界・無色界のすべてのみたま、あらゆる処にいるいのちあるもの全てに捧げるという。 お盆のとき、『仏説盂蘭盆経』の原型となったとされる『餓鬼事・舎利弗の母』をもとに次のような話をした。 仏教では、私たちがこの世に生まれる前に前世があったと考えます。前世の前にも、さらに前世があり、生まれ変わっては死に、また生まれ変わっては死ぬということをはるか昔から繰り返してきました。これを輪廻といいます。そして前世には、必ずしも今の家に生きていたわけではありません。しかしそのときにも、父がおり、母がいたことは確かです。その父も母も、私たちと同じように次々と生まれ変わっているわけです。 お盆のお経のもとになった話に、お釈迦様
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