野良犬や野良猫、飼い主が飼えなくなったイヌやネコを収容する大阪府犬管理指導所(大阪市東成区)で、“所長代理”を務めるオスネコ「にゃん吉」が活躍している。けがをして保護され、殺処分の対象だったが、人なつっこい性格が幸いして指導所で飼われることに。現在は府のブログにも登場し、全国で年間10万匹を超え、府内でも年間約2500匹に上るイヌやネコの殺処分を減らすための啓発に一役買っている。 にゃん吉は今年2月、大阪府貝塚市内で、あごの骨が折れた状態で見つかり、大阪府警貝塚署が保護。交通事故に遭ったとみられるが飼い主は現れず、同月25日、指導所に移された。 堀越敬之所長(58)によると、にゃん吉は2歳前後。成猫は新しい飼い主や環境に慣れづらいこともあり、殺処分対象だったが「珍しいくらい人なつっこい性格で新しい環境にもすぐに慣れた」といい、指導所で面倒をみることが決まった。 にゃん吉が所長代理に“就任”