5人が死亡した「焼肉酒家えびす」の集団食中毒事件発生から3年を機に、遺族や被害者らでつくる会「家族の絆」は6日、富山県内で集会を開き、肉の生食に対する規制が不十分だったとして国や県に謝罪を求める方針を確認、「3年間、何も進展がない。一日も早く事件として立件してほしい」と訴えた。 集会後、妻と義母を亡くした同県砺波市の小西政弘さん(51)と、中学2年だった息子=当時(14)=を亡くした同県小矢部市の久保秀智さん(51)が記者会見した。 小西さんは「人災であり、誰かに責任はあるはずだ」と、いまだに責任の所在がはっきりしないことに憤り、久保さんは「家族を亡くしたつらい思いを他の人にはしてもらいたくない」と涙ながらに話し、再発防止や被害者補償制度確立を求めた。