【ソウル=宮崎健雄】ソウルの日本大使館前に設置された慰安婦を象徴する少女像について、韓国政府が移転の検討を始めたことが25日、わかった。 韓国政府関係者が明らかにした。日本政府は慰安婦問題妥結の条件として少女像の撤去を求めており、28日の日韓外相会談で進展があれば、韓国政府が市民団体の説得を始める見通しだ。 移転先には、慰安婦を追悼するためソウルの南山に建設予定の公園「慰安婦記憶の場」などが浮上している。韓国の 尹炳世 ( ユンビョンセ ) 外相は23日の討論会で、少女像の撤去について「本質的な問題で進展があれば、関連した部分も進展がありうるのではないかと考えている」と述べていた。 少女像は、元慰安婦を支援する市民団体「韓国 挺身 ( ていしん ) 隊問題対策協議会」(挺対協)が2011年12月、毎週水曜日に大使館前で行っているデモの1000回記念として設置した。行政の許可なしに公道上に設