2021年1月30日のブックマーク (1件)

  • 私たちがこれまで決して知ることのなかった「中動態の世界」(國分 功一郎) @gendai_biz

    「する」と「される」の外側へ 私は最近、『中動態の世界』(医学書院)というを出版しました。 中動態というのは、英文法でやった能動態・受動態の仲間です。かつての言語では、能動態と受動態ではなくて、能動態と中動態が対立していました。たとえば古典ギリシア語を勉強する時には、中動態の活用を学びます。受動というのは中動態がもつ意味の一つに過ぎませんでした。 誤解を恐れずに単純化して言うと、中動態というのは、「する」と「される」の外側にあるものです。私たちは様々なことを、「する」(能動)か「される」(受動)に分類してしまいます。しかし、かつてはこの分類に入りきらないものをきちんと認める文法が存在していました。 「謝る」や「仲直りする」は、まさしく、「する」と「される」の分類では説明できないものです。 「私が謝罪する」という文は能動態です。しかし、実際には私が能動的に謝罪するのではない。私がどれだけ自

    私たちがこれまで決して知ることのなかった「中動態の世界」(國分 功一郎) @gendai_biz