千葉県が中房総と南房総両地域に設定したサイクリングを楽しめるモデルコースや、休憩地点「サイクルステーション」の利用が、一日から可能になった。高低差が少ない地形や温暖な気候を生かし、自転車を使う観光・サイクルツーリズムを推進する一環で、快適な自転車旅行を後押しする。 (堀場達) モデルコースは初級、中級、上級が二コースずつあり、走行距離は四三・九~一〇四・九キロ。例えば中房総地域の初級(五五キロ)は、小湊鉄道のサイクルトレインを利用し、山間部の上総中野駅をスタート。養老渓谷や高滝ダムを経て、緩やかに下りながら同鉄道の五井駅にゴールする。 最長となる南房総満喫ロングライドコース=地図=は、南房総市を起点に半島を一周する上級者向けだ。 各コースに三~六カ所のステーション(計二十一カ所)が組み込まれ、トイレを使ったり、食事や水分補給に役立ててもらうほか、自転車の修理用工具や空気入れを無料で貸し出す