北アルプス・上高地(松本市安曇)で遊歩道などへの乗り入れが禁止されているにもかかわらず自転車の進入が増加しているのを受け、今シーズンから環境省松本自然環境事務所(松本市)などが看板の他、注意を呼び掛けるカードも作り、自転車運転手に配るなど対策を強化している。遊歩道を走って登山者と接触しそうになる危険な事例もあるためだ。 カードは、自転車も通行できる県道上高地公園線の釜トンネル入り口で上高地まで向かう運転手に監視員が配布。縦約7センチ、横約10センチの大きさで、「上高地バスターミナルより先へは自転車は入れません」と表に書かれ、裏には乗り入れ禁止区間などが地図で示されている。 同事務所によると、上高地公園線を利用した昨年の自転車台数は379台。同線の終点となる上高地バスターミナルより奥の梓川沿いに走る治山運搬道路や遊歩道は、工事用など許可車両以外の通行は禁止されている。同事務所は2010年