武雄市は、市が管理する公文書を電子化する作業を始めた。手始めに本庁舎で保管する計約1700万枚を対象に作業を進め、このうち2012年度の約800万枚ついては、今年度中に電子化する方針。 市によると、通常、紙で保存している公文書をデジタルデータとして保存する電子化では、紙や保管場所が不要になり、検索も簡単になる。このため、コスト削減や業務の効率化が期待され、市民への情報共有も進む長所がある。 また、東日本大震災や兵庫県宝塚市の市庁舎放火事件では、保管中の多くの公文書が失われ、市民生活に影響が出たことから、災害や事件の発生時のバックアップとして活用できるなど、危機管理強化の側面もある。 市は今年度、約70万円かけて機材を購入。市職員がスキャナーで文書を読み込み、ハードディスクに保存する手順で、電子化の作業を進める。今後、契約書などの紙での保存が必要な書類以外は破棄する方針で、公開可能な文書につ