2008年2月3日、ケニア西部の町Kerichoで、子どもを抱きながらキクユ(Kikuyu)人に放火された自宅を見つめる女性。(c)AFP/Yasuyoshi CHIBA 【2月4日 AFP】大統領選に端を発した民族衝突で多数の死者が出ているケニア。同国西部の小さな町ンジョロ(Njoro)では、住民が協力して弓矢で自衛している。 町内の木製の門構えのほこりっぽい敷地では、男性6人が腰掛けて一心に矢を削っていた。男性たちは刀を研ぎ、弓を組み立てながら、戦いの準備をしているところだと話した。 「ひと月前に村が襲撃されて以来、矢を作っている」と話すのはシルベスター(Sylvester)さん(24)。あたりには鏃(やじり)になる鉄くぎをハンマーで叩く大きな音が響く。「自衛のためなんだ」 ンジョロは前年12月の大統領選をきっかけに激しい民族衝突の起きたリフトバレー(Rift Valley)州ナクル(