3月11日に発生した東日本大震災が、消費者の日常生活やマインドに与えた影響ははかりしれない。日常への復帰に向けて動き出した彼らの消費や旅行への意欲・志向は、いまどのような特徴をみせるのか。 震災が日常生活に及ぼした影響は、との設問に対する主な回答は、「家庭や職場での節電を心掛けた」(45.0%)、「テレビを視る時間が増えた」(32.4%)に次いで、「趣味・娯楽のための外出が減った」(18.2%)、「夜に飲みに行く・外食をすることが減った」(16.8%)、「車での外出を控えるようになった」(17.0%)などであった。震災以降、外出や外食を極力控え、早めの帰宅とこまめな情報収集を心掛ける人が多くなったことがわかる。一方、約30%の回答者は、自身の日常生活に「影響はなかった」としている。 震災後の意識や行動の変化は、回答者の居住地域によって顕著な差がみられ、西日本へいくほど震災の日常生活への影響