パナソニックと家電製品のリサイクルを行うパナソニック エコテクノロジーセンターは2日、テレビのブラウン管の分解を短時間で高品位に行う「高効率ブラウン管溶融割断リサイクル技術」を開発したと発表した。レーザー光を使用するもので、従来方式と比べて3倍の処理能力を実現したという。 新開発の「ブラウン管TV レーザ割断機」 提供:パナソニック テレビのブラウン管は前面の透明な"パネルガラス"と、背面の鉛を含む"ファンネルガラス"の2種類のガラスで構成されており、成分が異なる2つのガラスを混在することなく高い純度で分離することが、ブラウン管のリサイクルにおける大きなポイントという。従来は、前面と背面ガラスの境目にカッターで傷をつけ、傷にニクロム線を巻き付けて通電し局所加熱を行う熱線方式により分離していたが、一定の加熱時間が必要であり、分離する位置がばらつくため人手による修正作業を必要としたとのこと。