買い物の代金を現金以外の手段で支払うキャッシュレス決済の国内の利用総額(2017年度)は64兆7431億円と、5年前の約1・5倍に拡大した。クレジットカードやICカードに入金した電子マネーの利用が代表例だ。 日銀の調べによると、キャッシュレス決済の内訳はクレジットが約9割(約58・3兆円)。「アマゾン」などインターネット通販の普及や、訪日外国人の増加が背景にある。JR東日本が提供する「Suica(スイカ)」などの電子マネーもスマートフォンでの利用が増え、5年前の約2倍の5・2兆円と伸びている。 購入者の銀行預金口座から代金を即時に引き落とすデビットカードの利用は約1・1兆円。高額決済が中心のクレジットと異なり、デビットは1回当たりの平均利用額が約6000円と少ない。このため、総額は小さいが、近年はVISA(ビザ)の国内外のクレジット加盟店約3800万カ所で使えるデビットも発行され、利用者を