医師が過疎地から相次いで去り、地域の人口減少に拍車をかけているとの指摘が出ている。病院までの距離が遠くなり、交通手段も確保できなければ、その地域に住み続けられるだろうか。人口減少が深刻となる中、どう乗り切ればいいのか。【熊谷豪】 農業県で知られる茨城県。行方市は霞ケ浦と北浦の二つの湖に囲まれた人口3万3000人ほどの自治体だ。地域医療の拠点である「なめがた地域医療センター」の5階建ての建物は、広大な田んぼの真ん中にそびえ立つ。だが、近くに住む女性(76)が、夫のがん闘病の「伴走者」に選択したのはここではなかった。 選んだのは、車で約1時間も離れた土浦市の中心部にある病院だ。県南部の中核都市で、人口は行方市の約4倍。医療圏も異なるが、会社務めの長男(45)の自宅や勤務先が近く、「何かあった時に頼れる」と考えた。
<くらしナビ・環境> 日本人の食文化に根付くニホンウナギ。しかし、生態は謎だらけで、卵から成体にまで完全養殖できたのは、ほんの10年ほど前のこと。いまだに解明されていないことも多い。完全養殖の最前線と貴重な資源を生かす試みを追った。 ●研究進む完全養殖 立ち入りが制限された水産研究・教育機構増養殖研究所南伊豆庁舎(静岡県南伊豆町)の研究棟。整然と並ぶ各20リットルの水槽の中に、「レプトセファルス」と呼ばれるニホンウナギの幼生がいた。長さ2~3センチ、体は透明で目を凝らさないと分からない。 「一つの水槽に300匹ほど飼育している。この中で稚魚のシラスウナギになるのは約4%。それでも確率はいい方」。責任者の山野恵祐・ウナギ種苗量産研究センター長が教えてくれた。私たちが食べる養殖ウナギは、沿岸で取ったシラスウナギを養鰻(ようまん)場で育てたもの。ただ、ニホンウナギの生態はほとんど分かっていなかっ
世界第2位の規模を持つ中国経済が、内憂外患にあえいでいる。米国との貿易戦争の長期化に加え、堅調だった内需や金融システムのほころびも表面化。4~6月期の成長率は現行統計開始以来の最低水準に落ち込んだ。長引く景気減速は、日本など世界の経済の先行きにも深刻な影を落としている。【北京・赤間清広】 「俺の預金は大丈夫なのか」「先日、購入した10万元(約160万円)の金融商品はどうなるんだ」 5月24日、内モンゴル自治区に本店を置く地方銀行「包商銀行」は混乱に包まれた。中国人民銀行(中央銀行)など銀行監督当局が、「深刻な信用リスクの発生」を理由に、包商銀行を1年間公的管理下に置くと発表したためだ。ネットでは、ニュースを聞いた預金者の悲鳴や、本店などの窓口に殺到する様子を伝える書き込みが相次いだ。
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