経済制裁、コロナ、大規模水害 北朝鮮は朝鮮労働党創建75周年を迎えた10日午前0時(日本時間同)、平壌の金日成(キムイルソン)広場で大規模な軍事パレードを実施した。背広姿の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長も閲兵した。平壌での軍事パレードは、建国70周年の2018年9月以来で約2年ぶりだが、未明の開催は異例だ。17年11月に発射し、米本土全域の攻撃が可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星15」よりも大きい新型ICBMや、新型の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)も登場した。北朝鮮を取り巻く内外の情勢とは――。【ソウル渋江千春、ワシントン鈴木一生】 国営の朝鮮中央テレビによると、金委員長は約30分間演説し、「私の努力や誠意が不足しているので、人民が苦しい生活から抜け出せていない。にもかかわらず、人民はいつも私を信じてくれる」などと感謝の気持ちを繰り返した。一方で国内には新型コロナウイ