政府がダムや道路整備などをうたって用意した公共事業の予算を計画通り消化できていない。年度内に執行せず持ち越した額は足元で4兆円を上回り、10年前の2.5倍に達した。現実に不可能な額が予算上は確保され、借金が膨らむうえ、本来必要な分野にカネが回らない歪(ゆが)みを生む。公共事業で景気を刺激する効果が期待や推計に届かない弊害もある。日本経済新聞が政府の決算などを検証したところ、2020年度の公共事
バイデン米大統領は16日、就任後初となる中東地域の歴訪を終えた。11月の中間選挙を控え、燃料費高騰への対策を迫られたバイデン氏は、冷遇してきた産油大国サウジアラビアとの関係改善にかじを切った。人権重視を掲げる「価値観外交」から実利重視姿勢に転換した格好だが、訪問が原油増産につながるかは不透明で、サウジの存在感ばかりが際立った。イランを念頭に置いたイスラエルとサウジの関係改善に進展は見られたが、国交正常化までの道のりは遠そうだ。 「米国の大統領が人権問題に沈黙することはあり得ない。常に我々の価値観のために立ち上がる」。バイデン氏は15日、サウジアラビア西部ジッダの宮殿で同国のムハンマド皇太子と会談した後、単独の記者会見を開き、こう述べた。
採用基準はさまざまだが、野球エリートとは違う人生に魅力を感じたという。2浪して国立大に入学した後、東京ガス(東京都)に入社した期待の左腕。その選手こそ、山口太輔監督(45)がチームづくりで求める人材だというのだ。一目ぼれには理由があった。 昨年、22回目の出場で初の都市対抗野球大会制覇を成し遂げた東京ガス。前年覇者は推薦出場になるため、同じ地区からの補強選手の獲得はできない。自チームでの底上げが求められるが、その上で欠かせない戦力となっているのが、左腕の稲葉直哉投手だ。大卒2年目ながら今年26歳。その経歴は実に珍しい。 埼玉県の東秩父村出身。偏差値は60を超えるとされる進学校の西武文理高に進んだ。高校時代の背番号は「10」で、甲子園出場経験はない。「大学から(野球で)声もかけてもらいましたが、生物が好きで理系の勉強をしたかったので、受験の道を選びました」。選んだのが沖縄県にある国立の琉球大
安倍晋三元首相(67)が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件で、無職の山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が事件の前に、安倍氏殺害を示唆する手紙を送っていたとみられることが17日、明らかになった。手紙には「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、最早(もはや)それを考える余裕は私にはありません」と記されていた。また、3年ほど前からSNS(ネット交流サービス)で母親が信仰する宗教団体を恨む投稿を続けていたとみられることも判明。奈良県警は同日、この手紙を押収しており、SNSの投稿内容と合わせて事件に至った動機の解明を進める模様だ。 手紙を受け取った松江市の男性(71)が17日、取材に明らかにした。男性は母親が信仰する宗教団体「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」を批判する内容のブログを運営している。
毎日新聞と社会調査研究センターは16、17の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は52%で、6月18日の前回調査(48%)から4ポイント上昇した。不支持率は37%で前回(44%)から7ポイント低下した。(2面に関連記事と「質問と回答」) 安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃され死亡した事件が、参院選の結果に影響したと思うかとの質問では、「影響したと思う」が71%に上り、「影響したとは思わない」は19%にとどまった。「わからない」は10%だった。事件の2日後、7月10日投開票の参院選で自民党は単独で改選過半数の63議席を得て大勝した。 安倍氏の功績については、「大いに評価する」との回答が37%で、「ある程度評価する」の33%と合わせて7割が評価すると答えた。「あまり評価しない」は17%、「全く評価しない」は12%で、合わせて3割が評価しないと回答した。岸田文雄首相は安倍氏の葬儀を今年秋
ウクライナではロシアによる侵攻開始から5カ月が迫る中、東部や南部でロシア軍との攻防が続く一方、中部の首都キーウ(キエフ)は、最近は比較的平穏を保っている。街には空爆の傷痕が残るものの、国内外に避難していた人たちが戻る動きもある。週末のキーウを歩いた。【キーウ平野光芳】 アイスクリームを食べながら大通りを歩く親子、道ばたのカフェで談笑するカップル。スーパーには食品や雑貨が豊富に並ぶ。地下鉄の駅のホームには乗降客があふれ、空爆におびえて避難する人の姿はもうない――。この日は時折雨がぱらつく曇り空だったが、中心部の繁華街には多くの人が繰り出していた。 午後11時から翌朝までは外出禁止だが、日没は午後9時ごろで、通りは遅くまでにぎわう。地下鉄の駅前で友人と待ち合わせしていた公務員、セルギ・レドチッツさん(44)。「これで終わりだとは思わないが、徐々に安全になっている。空襲警報が鳴るとシェルターに隠
事件直前の安倍晋三元首相の演説現場。手前のグレーのポロシャツを着ているのが山上徹也容疑者とみられる=奈良市の近鉄大和西大寺駅周辺で2022年7月8日午前11時22分ごろ、久保聡撮影 安倍晋三元首相(67)が参院選の街頭演説中に奈良市で銃撃を受けて死亡した事件は、警察庁が警護・警備体制に問題があったとみて検証作業を進めている。警察庁警備局長や内閣危機管理監などの要職を務めた高橋清孝・元警視総監(65)は「警備のプロ」として今回の事態をどう見るのか。【聞き手・斎藤文太郎】 後方を遮蔽すべきだった ――事件をどのように受け止めているか。 ◆非常にショックだった。警備は長年のノウハウの積み重ねなので、これまでにやってきたことが十分だったのか、じくじたる思いがある。(2016~19年に)内閣危機管理監を務めていた当時の首相は安倍氏だった。言い訳のできない重大な事態が起きたことはとても残念だ。
知的・身体障害者らの支援を手掛ける福岡市のNPO法人が、障害児らの「療育」や「生活改善」のためと称して自宅で寝ているところを拘束して運営する施設に連行したり、長時間馬乗りになって頭部を揺さぶったりする行為を繰り返していたことが、関係者への取材で判明した。NPO側は「保護者は承諾していた」との立場だが、複数の障害児らが負傷し、中には骨折したケースもあり、保護者からは疑問の声も上がっている。専門家は「不必要な身体拘束は虐待だ」と指摘している。 問題のNPO法人は福岡市早良区の「さるく」で、2008年6月設立。代表理事の男性が中心となり、障害児らの自宅を訪れて療育する「訪問セラピー」を実施している。
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