滋賀県野洲市の市立小学校で教員による児童いじめが相次いだ問題で、市教育委員会が事案を分析し再発防止策をまとめた報告書案の全容が判明した。いじめの再発を防げなかった理由について「教職員がそんなことをするわけがない」という意識が管理職らの思考を停止させたと指摘し、「担任まかせ」「学年まかせ」の現状を改め報告や相談、情報収集で組織的に対応できるシステムの構築を求めた。 この学校では2022年5月以降、2年生の担任だった50代の男性教諭が授業中に言葉の意味をよく尋ねる男子児童に対し「本当に言葉を知らんな」「スルー(無視)しよう」などと繰り返し発言。保護者面談では母親に「お子さんは発達障害だ」と決めつけて受診や服薬を勧めていたことも分かり、8月に担任を外された。