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2023年9月9日のブックマーク (6件)

  • 今週の本棚:中島京子・評 『イラク水滸伝』=高野秀行・著 | 毎日新聞

    (文藝春秋・2420円) 未知で奥深い世界に誘う「ブリコラージュ」 誰も行かないところに行って、誰も思いつかないことをする、辺境ノンフィクション作家の著者は、イラク奥地の湿地帯探検に出かけることを思い立つ。 東京に暮らすイラク人から現地の言葉を習い、世界中の川を旅した環境保全の専門家、隊長こと山田高司氏を誘い、準備にも余念はない。現地では腕のいい舟大工を探し、伝統的な舟を作ってもらい、「名人の舟」をパスポート代わりに、悠々と湿地帯を巡る旅になるはずだったが、読者は、わりといつまでたっても「名人の舟に乗る話」を読むことはできない。イラク自体、渡航するのに危険が伴う場所であるだけでなく、秘境湿地帯を取材するには、文化や風習の違いも含め、それはいろいろな困難や珍事が伴う。 書は、ティグリス川とユーフラテス川の合流点付近を舞台にしたノンフィクションだ。現在はイラクの東南、イランやクウェートにも近

    今週の本棚:中島京子・評 『イラク水滸伝』=高野秀行・著 | 毎日新聞
    taketake89
    taketake89 2023/09/09
    “腕のいい舟大工を探し、伝統的な舟を作ってもらい、「名人の舟」をパスポート代わりに、悠々と湿地帯を巡る旅になるはずだったが、読者は、わりといつまでたっても「名人の舟に乗る話」を読むことはできない”
  • 今週の本棚:三浦雅士・評 『ニジンスキー 踊る神と呼ばれた男』=鈴木晶・著 | 毎日新聞

    (みすず書房・5720円) 独創的舞台、克明調査で眼前に 傑作評伝。小説より面白い。理由は二つ。(1)ニジンスキーの人生そのものが面白い、(2)著者の自在な文章がほとんど名人の域に達している。「ちなみに」「余談だが」で始まる一節がかなりの頻度で登場するが、余談どころかその多くが状況を大きく俯瞰(ふかん)して理解を助ける。著者は25年前に評伝『ニジンスキー 神の道化』を刊行し、そこですでに、たとえばロシアとポーランド(両親の祖国)の国民感情を説明するに日韓のそれと並置するなどという離れ技を披露しているが、その流儀がほぼ二倍に膨らんだ書においてはひとつの文体にまで進化している。些細(ささい)な登場人物の経歴に、「余談だが」と断わってすっと照明を当て当時の状況全体を浮き彫りにする手際は司馬遼太郎に近い。 「結婚から二年後の1886年、ジョージア(グルジア)のチフリス(トビリシ)で長男スタニスラ

    今週の本棚:三浦雅士・評 『ニジンスキー 踊る神と呼ばれた男』=鈴木晶・著 | 毎日新聞
    taketake89
    taketake89 2023/09/09
    “傑作評伝。小説より面白い。理由は二つ。(1)ニジンスキーの人生そのものが面白い、(2)著者の自在な文章がほとんど名人の域に達している”
  • 検証:児童虐待、過去最多 足りぬ受け皿・人員 | 毎日新聞

    一時保護した子どもが入所できるかどうか、児童養護施設に問い合わせる児童福祉司ら=東京都内の荒川区児童相談所提供(画像の一部を加工しています) 全国の児童相談所(児相)が対応した子どもへの虐待相談2022年度に21万9170件(速報値)に上り、過去最多を更新した。子どもを保護する体制は一定の強化がされてきたが、親と離れて暮らす場合の受け入れ先確保や心のケアには課題が多い。【黒田阿紗子】 一時保護、1年超も 「中学生の男子ですが、入れますか」 8月下旬、荒川区児相(東京都)の児童福祉司が、一時保護中の子どもの受け入れ先を探して、都内約60カ所の児童養護施設に順番に電話をかけていた。

    検証:児童虐待、過去最多 足りぬ受け皿・人員 | 毎日新聞
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    taketake89 2023/09/09
    “子どもを保護する体制は一定の強化がされてきたが、親と離れて暮らす場合の受け入れ先確保や心のケアには課題が多い”
  • 内閣改造、どうなる入閣待機組 「ポストが足りない」首相の苦悩 | 毎日新聞

    インドネシアへの出発前に記者団の取材に応じる岸田文雄首相=首相官邸で2023年9月5日午後0時17分、竹内幹撮影 岸田文雄首相が13日に行う予定の内閣改造では、自民党各派閥の「入閣待機組」がどれだけ処遇されるかにも注目が集まる。各派の要望に一定の配慮ができれば首相の求心力が高まり政権基盤を強化できるが、閣僚未経験者の起用は予期せぬスキャンダル発覚のリスクもはらむ。首相はこうした点を考慮しながら、慎重に人選を進めている模様だ。 「安倍派の塩谷立座長が、自派の宮下一郎、鈴木淳司両衆院議員の入閣を首相に直接談判したようだ」「二階派の二階俊博元幹事長も首相と人事について意見交換した」。自民内はここ数日、こうした話題でもちきりだ。 一般的に、衆院当選5回以上、参院当選3回以上で閣僚経験のない議員が「入閣待機組」と呼ばれる。各派閥の領袖(りょうしゅう)にとっては自派の待機組をどれだけ入閣させられるかが

    内閣改造、どうなる入閣待機組 「ポストが足りない」首相の苦悩 | 毎日新聞
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    taketake89 2023/09/09
    “岸田文雄首相が13日に行う予定の内閣改造では、自民党各派閥の「入閣待機組」がどれだけ処遇されるかにも注目が集まる”
  • 自民・森山裕氏を要職起用へ 首相、13日に内閣改造の意向 | 毎日新聞

    岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、内閣改造を13日に行う意向を固め、複数の与党幹部に伝えた。人事では、自民の森山裕選対委員長を留任を含め党要職か重要閣僚で起用する調整を進めている。首相はインドネシア、インドを歴訪中で11日に帰国する予定。帰国後、麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長らと会談し、人事の内容を最終判断する考えだ。 公明党の山口那津男代表は8日、訪問先の那覇市内で記者団から内閣改造は13日かと問われ、「はい。インドから総理より電話をいただいた」と語った。

    自民・森山裕氏を要職起用へ 首相、13日に内閣改造の意向 | 毎日新聞
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    taketake89 2023/09/09
    “岸田文雄首相(自民党総裁)は8日、内閣改造を13日に行う意向を固め、複数の与党幹部に伝えた。人事では、自民の森山裕選対委員長を留任を含め党要職か重要閣僚で起用する調整を進めている”
  • 「政治力」にすがった風力の先駆者 洋上風力、大手に圧倒される | 毎日新聞

    taketake89
    taketake89 2023/09/09
    “1年前に起業したばかりの前社長は当時、陸上風力発電の用地を全国で探していた。別件で東京から北海道に飛行機で向かっていたところ、機内から下北半島にある、ここの広大な丘陵地を見て適地だと直感した――”