――糸井さんの10代のころって? 僕、学校は好きだった。学校が好きと言うよりは、行けば友だちがいるじゃない。いろんなタイプの友だちがいたんで、それ全部がおもしろかったんですよ。 中2ぐらいから、下宿をしている友だちの家に集まって、だらだらしてましたね(笑)。出前取ったら、そこの下宿している子のお母さんに、「子どもが出前取るなんて生意気だ、食べに行きなさい」って言われた。あっ、そりゃそうだなって思って、時間もあるんだしさ。わざわざ持ってこさせる必要ないじゃない(笑)。そういうところは、わりに素直で、「そうだよな、俺たちが出前取るなんて生意気だよな」とか思ったりするような、ハンパな子でしたね(笑)。信念がないんだよな。勉強はできなかったけど、おもしろかったよ。 ――ほぼ日刊イトイ新聞(以下、ほぼ日)を立ち上げたきっかけは? 自分で好きなこと書いてられるってのは、こんな楽しいことかって思ったの。