5月10日。ネット業界に衝撃が走った。老舗ネット関連企業ネットエイジグループが、大幅な組織改正と人事を実施すると発表したためだ。 企業統治のさらなる徹底を目指して委員会設置会社に移行するとともに、機動性重視の戦略を実現するための組織改正および社名変更を行うというのがその骨子。 しかし、業界関係者の耳目を集めたのは、創業者である西川潔氏が代表権のない会長に就くという内容の人事だった。 ネット革命の夜明け以前から、ネット事業を志す者たちの「梁山泊」的な存在だった同社。「ngi group」として生まれ変わらなければならなくなった経緯、新たに示した方向性を導き出した真意は何なのか──。 6月22日に行われる株主総会の承認を経てそれぞれ新たに取締役会長と取締役代表執行役社長CEOに就任する見通しとなった、同社代表取締役社長CEOの西川氏、代表取締役CEOの小池聡氏に聞いた。 投資事業依存から脱却す