東京電力の社長、会長を務め、経団連会長として活躍した平岩外四氏が22日、死去しました。92歳でした。 わずかながら接する機会がありましたので、少し、平岩氏のことを偲んでみたいと思います。 平成5年に会ったとき、その健啖ぶりにびっくりしたことがあります。 東京會舘で昼ごはんを、ご一緒したのですが、250グラムのステーキをぺろりと食べていました。70代後半。恐るべき生命力を感じたものです。ちょうど4月1日で、「今日はエイプリル・フールだから」といって、茶目っ気たっぷりに、経営や人事の機微にふれることを話してくれたのを憶えています。 夜、自宅に取材に行くと、疲れもみせず、親切に対応してくれました。その当時はまだ、確か、課長時代に購入したという古い木造のこじんまりとした自宅で、玄関脇の小さな3畳程度の広さの小部屋を記者対応用にしていて、そこで膝を突き合わせるような形で、朴訥とにこやかに話してくれた