めだか業界のパイオニアが仕掛ける「新しい福祉」 そこはまるで、おしゃれなアパレルショップのようだった。広々としたフロアの壁に沿うように並ぶ、青白くライトアップされた大小の水槽。ふたりの女性が店員から説明を受けながら、興味深そうに見入っている。 フロアの中央にあるハンガーには、パーカーやTシャツ、パンツが吊るされている。スポーツウェアブランド、デサントとのコラボで袖にメダカのプリントが入っているこの商品は、限定品だ。 ここは、八王子駅の駅ビル「オーパ」の5階にある「めだかやドットコム」本店。女性客が眺めていたのは水槽のなかで水草や木、石などを使って表現する盆栽「めだか盆栽」だ。バクテリアで水質を浄化する特許によって、水替え不要で水草の盆栽を楽しめるだけでなく、水を注いでめだかを入れればそのまま飼育できる。 この「めだか盆栽」を考案したのが、店舗を運営する「めだかやドットコム」創業者、青木崇浩