前回の続きです www.tomaclara.com 母親世代の水泳授業の風景 時は1970年代。 京都盆地の中にある私の通っていた小・中学校では、夏のプールの授業の季節を迎えていた。暑さでは定評のあるこの地においても、この頃の最高気温は31~32度というもので、水泳の授業は大抵は「寒さを耐え忍ぶ時間」と捉えられていた。 どの子供も唇を真っ青にして水に入っていたことを思い出す。 ほんのたまに休むことがあったが、その時は、プールサイドに設置された日除けのための竹製の屋根の下に置かれた青いプラスチック製の長いベンチに座って、お友達とおしゃべりしながらプールの涼しげな水しぶきを見ていた。 これはとてもくつろげる時間であり、プールの授業を休むことの罪悪感など考えることもなく、先生からも意地の悪い目で見られることもなくゆっくりと休んでいた記憶がある。 私にとって、公立小中学校の水泳授業とは、「水に入れ