8日に投票が行われたミャンマーの総選挙は、選挙管理委員会による集計が今も進められていますが、アウン・サン・スー・チー氏率いる野党NLD=国民民主連盟は、政権交代に必要な過半数の333議席に迫る294議席をすでに獲得し、圧勝する勢いだとしています。 このうち民主化運動を率いてきたアウン・サン・スー・チー氏の野党NLDが78議席を獲得したのに対し、軍事政権の流れをくむ与党のUSDP=連邦団結発展党は5議席にとどまっているほか、少数民族政党が合わせて5議席となっています。 与党USDPは、現職の閣僚や州知事、それに軍とのつながりを生かしてビジネスを拡大してきた候補者が相次いで敗れ、軍事政権の流れをくむこれまでの体制への国民の反発の強さをうかがわせています。 選挙結果を巡っては、NLDは立会人を通じた独自の集計を進めており、10日午後、これまでに結果が判明した360の議席のうち8割を超える294議