Web2.0は、ソーシャルネットワーキングの普及、草の根的なコンテンツ作成、広範囲にまたがるコラボレーションなど、数々の素晴らしい可能性を秘めている。技術面から見れば、Web2.0は高速なデスクトップの驚異的なパフォーマンスを生かして、インターネットの豊富な機能を利用することを可能にする。Google Mapsはその好例だ。自宅の近所、自分の住んでいる都市や州、あるいは国全体の衛星地図を意のままに「高速ドラッグ」することができるのだ。これは、Ajaxがユーザーの操作を予測し、ひそかにサーバの呼び出しを行っているからだ。 しかし企業がこうした素晴らしいエクスペリエンスを提供しようとすると、Webエクスペリエンスに対するコントロールを失ってしまう恐れがある。2000年代初頭は、企業のIT部門がWebサイトのエクスペリエンスを所有し、そのインフラ、プレゼンテーションロジック、ビジネスロジックおよ
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